2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

詐欺師のすべて

詐欺のやり方が並べられている。1999年に書かれた本だが、オレオレ詐欺の萌芽がみられる。欲を持ったらだまされる。コンプレックスと正面きって付き合う必要性を感じる。私は投信してみたいため、そっちの儲け話にご用心だな。と、ちょっと自分の弱点を再確…

チャペックの犬と猫のお話

私が求める本は、私のものの見方と違う見方をこれもありだなと思わせてくれる本だ。私が関係ないと思っていた事実と事実とつなぎ合わせ、その関係を示す。再現性があるかどうかは分からなくていい、とっぴなことを有りうるかもしれないと思わせたら、作者の…

ほんとうの私を求めて

遠藤周作が「ほんとうの私を求めて」という題で本を書く。どう料理するか楽しみだったのだが、1985年に書かれた本だった。母として、妻として、だけではなく女として生きる息抜きの時間を持つ必要性を訴える。2009年では、母として思いつめて生きる人なんて…

超簡単 お金の運用術

たとえば、百五十万円の普通預金と三百万円のETFとを持った三十歳のサラリーマンは、本人の仕事や能力にもよるが、たぶん一億円を超える人的資本を持っていると考えることができる。(省略)四五〇万円の金融資産の三分の二を株式で持っていると考えると、大…

獣の奏者Ⅰ

私は漫画版が一番好きかな。漫画版すごいのです。 闘蛇は決して人に熟れない。−馴らしてはいけない生き物なのよ 最初の一話でテーマが語られるのだが。これが決して流れるわけでなく、しっかりと記憶に残る。主題の重さがジワっと凄みがにじみ出て、これから…

烈火の炎11

改めて読み直すと、勢いがある週間漫画があることがよく分かった。途中仲良くしていた奴は実は敵の手先だった。「どのみち明日はマヌケな同情など起こさせぬ。一つのイベントを用意したからな…」と突然の発覚には伏線はある、わけないだろッ。そもそもどうし…

赤ちゃんと僕15

あなたはまるでわたしの家と結婚したみたいだったわ。だから会社を辞めたとき正直ホッとしたの。ただ…その後「俺についてきて欲しい」ていうのがなかったわね。いつもいつも私に私の実家に申し訳なさそうーで。そんな負い目を感じるあなたが嫌だったの。私は…

日本人と組織

でた〜盆地文化。文化は環境によってつくられる。和辻の風土とかめっちゃ怪しいと思ってるんだけど。でも、七平クオリティーで面白いのよね。そもそも七平は西洋的論理的な文とは無縁の人で、一冊本を通して読んでも、各章の積み重ねがどう結論に関係してく…

同居生命体

アパートの玄関でゴキブリを発見してしまった。引っ越すことン年、見たことなかったのだが、やっぱり私が発生させてしまったのだろうか。流しの生ごみ、毎日蓋つきごみ箱の中に移動させてなかったしな。え〜、ゴキブリは1匹見つけると30匹いると思えといわれ…

罪と罰と精神鑑定

でた〜心の闇。精神科医はアブナイ人という偏見トリガーが引かれてしまった。著者は犯罪区分を時代によって3つに分ける。そして「空虚な自己」といったような不安感が新しい犯罪類型の基盤となっていると確信しているそうだ。有名事件を取り上げ、分類するの…

転職は一億円損をする

転職したいと職場の人に言えるはずもなく、つらつらと愚痴を書かせていただきます。まずは。こないだの飲み会で先輩に「君はいい社員になれる」って言われたんだぜ〜。そのあと、このままだと資格試験に落ちるとか、もっと主体性(自分の物差し)を持てとか言…

フライデーあるいは太平洋の冥界

もにょった話を続けて書くのは気が引けるが、貸し出し期限が明日までなのでしょうがない。私は素朴な実存主義者ではないかと思っている。死とか考えてないけど、自分の中の感情第一主義だし。私の中にある思いは全肯定。それを世間が認めないのなら、世間の…

ミクロな人にはコンプレックスがある

Something Orenge のラジオで(http://d.hatena.ne.jp/kaien/20091013/p3) 「十二国記 落照の獄」についての話題で、ペトロニウスさんが夫がマクロの論理、妻がミクロの論理をいっているとおっしゃってました。マクロの人はミクロを理解できるが、みたいな…

夏彦・七平の十八番づくし

夏彦 千年前の人になるなんてわけありませんよ。身はたちまちにしてなるんです。だって、二、三年前なくなった平櫛田中さんは百七歳だったそうです。百七つだとすれば、千年は平櫛さん十人分ですよ(笑)古人が一弾指といったら時間ですよ。一弾指は二十瞬だ…

サマーウォーズ見てきました

今更ながら映画「サマーウォーズ」を見てきました。クライマックスで泣いちゃったぜ。(私はホスト部のほうのハルヒの最終回で泣いちゃうぐらいだから涙腺がゆるい)いろいろ言われたようですが、来年テレビ放送されるのなら、もう一回見ます。エンターテイメ…

シンデレラボーイ・シンデレラガール

「僕は運命を信じない運命論者だ」という橋本治。運を天に任せなかったら、「人間の考えることには限界がある」。「限界を超えると判断力に狂いが出てくるから」「罰として天はその人に石をぶつける」結果になると結構辛らつですが、その次の段が、 僕は確証が…

重罰化は悪いことなのか

無期懲役の確定数は、二〇〇七年で八九件。二〇〇七年末現在で、無期懲役の受刑者は一六七〇人にのぼっています。このうち四〇年以上服役している受刑者が二四人、三〇〜三九年は六二人になっています。二〇〇七年に仮釈放された受刑者は三人で、服役期間の…

厨二病タイム

十二国記 落照の獄の印象操作の方法、そのバランスが絶妙だ。と少し感心した。だいたい物事には立場によって正義が違う。物事が変わって、変ってよくなったのか、変らないままが良かったのか、物語によって主人公が立つ立場が、正義のあるほうが違う。いや、…

真理の追究って萌える

母に「妙なブログの更新」と言われまして、あれ、おにいたま、ばらしてしまわれたのでしょうか。とびびっております。私がブログを書いているのは単に書くことが好きだから、でありますが、[考えごと]の位置づけを求めてと言うこともあります。大声で独り言を…

自分の頭で考えることと孤独

アニキも「宮台や小室直樹はともかく橋本治はマトモ」といい、母は「橋本治以外の本は全部捨てろ」といい、なんとなく橋本治のマトモさは家族に認められている。私も橋本治のマトモさに感心する口なのだが、80年代と違い、私の身の回りに橋本治を知る人はい…

友愛って難しい

おとといの記事(http://d.hatena.ne.jp/akizu/20091001/1254400948)は友愛の意味がいつの間にか博愛に変わってたかな。選ぶ選ばないの選択は後味悪いけど、資源には限りがあるしな。ま、昨日の話でいうと、痴呆の人も人のうちと思えたら、それで本が書かれ…

十二国記 落照の獄

私は死刑肯定派なのに、こういう話を読むと否定派になる。話は今の王になってから死刑廃止になった柳国で、23人のむこの人々を殺した罪人を死刑にするのかしないのか、裁判官の話。今、国が傾いているんですよ。ここで死刑を許せば際限なく歯止めがなくなる…

私は私になっていく 痴呆とダンスを

人間が人間として扱われる条件とは何か。私としては例によって文脈から切り離して引用すると つまり、狂人かどうかは、回りの集団が決めること。 内在じゃないわけね。 (http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080513/1210640254) という問題をさらに進めて、…