2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

犬憑きさん 上下

どこかに漫画の原作があると思ったくらい淡白で、登場人物に必然性がない、無理に登場させたように感じました。でもいい雰囲気で、第一話の学校特有の行き場のない気詰まり感は、自分はそんなに感じたことないけど、自分にそんな体験あるような気にさせる筆…

Landreaall ランドリオール 14

ちらっとゼロサムを立ち読みして、この後どうなるんだ〜って興奮しました。村にちょっと危険なモンスターが出て、怪我をしている主人公は子供達と教会で待機。しかし、いつもは子供達もこのモンスター退治を手伝っていることもあり、 「心配ないさ大人がいな…

華の皇宮物語

帯に「キスだけじゃ終わらない 新・乙女系ノベル ティアラ文庫創刊」 とありました。フランス書院だし、エロ描写はグッチャグチャのドロドロを期待していたのですが、肩透かし。上品に抑えています。つ〜か「されど竜は罪人と踊る」のほうがエロい。あくまで…

陋巷に在り1

何かに似ている。…銀英伝?群像劇でキャラが立っていたら、全部銀英伝になってしまう。厨房のときに読んだときの影響は大きかったぜ。それはともかく、主人公顔回は早逝することが決まっているし、謀略のただなかにある主人公がいかに頑張ろうとバットエンド…

母子像(久生十蘭)

世界短編コンクールで第一席を獲得した作品。この作品に限らず久生の作品は、余分な内容がそぎ落とされていて、読み飛ばしたら場面が分からなくなる。また、過去の回想の挿入の仕方も、現在の指摘とのズレ、本当は…みたいな感じで、自然に行われる。しかも動…

蛇を踏む

蛇を踏んでから蛇に気がついた。秋の蛇なので動きが遅かったのか。普通の蛇ならば踏まれまい。蛇は柔らかく、踏んでも踏んでもきりがない感じだった。「踏まれたらおしまいですね」と、そのうちに蛇が言い、それからどろりと溶けて形を失った。煙のような霧の…

親バレした(泣)

ブログをしていることがばれた。ばらした人にはお詫びでケーキおごってもらっているが、割に合わないヨ。また何かあったら困るから止めろ、と交渉の余地なし。今日うちにきます(泣)どのブログをしているかは知らず、見せろといっていた。見る価値のないブロ…

シュトヘル 1

文字を残すために旅立つ少年…動機が文系オタクのロマンをかきたてる。自分にそんな行動力ないけどさ。というわけで、とっても入り込みすい第一巻でした。←あと、ヌード☆いや、色気ないけどそこがまた。マッチョな兄貴の静かな迫力も、この先、人生がどう転が…

人生について数字が教えてくれること

一番おおっと思ったのは、中間管理職の効能です。アメリカ大統領のような組織の一番上の人が、重要な人をすべて選ぶとどうなるのか。人事を決めるだけで、時間がかかる。また、意思疎通の時間をひとり頭にすると何秒単位しか取れない。中間管理職の必要性が…

大森望のHPが?

大森望のホームページに行こうとするとリンク切れといわれるのだが、なんじゃらほい。日本最古のブログが畳まれたとゆ〜ことはないよね。あれれ?

ガン病棟のピーターラビット(中島梓)

私は中二病をこじらせているので死に関心があります。追悼文で「死の匂いのする作家」と称された栗本薫の真価はいかに、でした。読み終えて、ガンの闘病記の悲惨さを予想して読むと肩透かしでした。栗本の文は死に対する葛藤がないのが特徴でした。死の匂い…

久美沙織読もうっと

久美沙織のエッセイを見つけました。 「創世記」(http://lanopa.sakura.ne.jp/kumi/)コバルトの系譜、作家としてコバルトとどういう付き合いをしてきたかが書かれています。20代の頃、ファンレターに返事を書きまくっていて、ファン2000人のデータを…

老後がこわい(香山リカ)

2006年当時46才だった時のエッセイ。香山は題をつけて大仰にすると、特殊事例を一般化するのが目に付くが、最初から一般化なしで特殊な負け犬の事情を知ろうと思うのなら読みよい。*1 転居する段になって、私がいるマンションには一人暮らしの男性もいれば…

美しきことは善きことかな

今日の飲み会で隣に座った人の顔がマジ好みで心が和みました。じっと見ていると変な人なので、発言のあったときだけ見ていたわけですが、まつげ濃くてなげ〜、みたいな。ちなみに名刺交換するチャンスを作らなくて、名前は覚えたけど、余り仕事熱心ではなか…

どれだけ読めば気がすむの?

世に読むべき本はたくさんあるって気になります。そう書かれると、読みたくなる。最近面白い本に当たらないかもと思っていましたが、まだまだ世界が狭いことを思い知らされます。たくさん本を読んでいる人の好みの作家は、私の全然知らない人なので勉強にな…

冷静と情熱のあいだ Rosso

神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして変えることのできるものと、変えることのできないものとを識別する知恵を与え…