久美沙織読もうっと

久美沙織のエッセイを見つけました。
「創世記」(http://lanopa.sakura.ne.jp/kumi/

コバルトの系譜、作家としてコバルトとどういう付き合いをしてきたかが書かれています。

20代の頃、ファンレターに返事を書きまくっていて、ファン2000人のデータをほとんど丸暗記していたとか、サイン会がある場所で「あなた・・・さんね」と話すためにどれだけ努力したか、腰が抜けます。

そのきっかけがまた泣けるし、新潮社とのつきあいも世間のつれなさが身に沁みます。

作品のテーマが読者に理解してもらえないことに対する思いは、とりあえずドラゴンクエスト(まだ入手できるようだ)を読んでみて判断します。

「もう一度新人賞の獲り方教えます」が激烈に面白かったし、まともに会社に勤めたことがないそうですが、人間的にマトモ、気遣いがちゃんとできる感触があります。

本人は女の中では一匹狼だったと書いていますが、この人が生きづらい世の中はちょっと嫌かも。

見たこともない人のことですが、こんな生き方ができる人がいると思えると心強いです。