2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

バビロンの塔

物語なんて空想の世界を感じさせるのではなく、著者は現実にあったことのような隙のない崇高な雰囲気を持った世界を作り上げている。頭上の太陽よりも高い、てっぺんにたどり着くまで何週間もかかる塔を作り上げた人類の話である。発想はとっぴなんだけど、…

差し迫った〆切がなくなった

仕事で差し迫った〆切がなくなった。あるけど、作りかけでいいって言うし。中長期的な視野にたって仕事ができる。ついでに言うと明日から6時半で仕事を切り上げることも可能かもしれない。そうしたら丘の上のミッキーを読もう。ま、突然の仕事が入ってくる…

失踪HOLIDAY

この本に収められているのは中・短編が2編だが、主人公の性格付けを最初にがちっとして、これからする普通ではない行動を抵抗感なくと受け入れさせ、と、同時に、伏線を見落とせさせる。違和感が性格の一部としてするっと受け入れられ、主人公が本当にいそう…

パラケルススの娘2

表紙の美少女がマジ好みなんですけど。クラスで3番目のかわいい子っぽく、あんまりつんけんしていなくて、たまに何気に声を掛け合う仲、みたいな。ま、これは勝手な言い草で、作中での性格を知ると、ツンデレ!ますますもてない男の妄想を掻き立てます。ち…

パラケルススの娘1

『いつかあなたの心が凍りつきそうになったときに、わたしは助けを送ります』 (省略) 『私自身でなくとも、わたしが信じる別の誰かを。きっとあなたはお喜びにならないと思うけれど。でも、わたしが地上で唯一のお友達と思う方に、幸福であってほしいと願う…

丘の家のミッキー3

たしかに何か起こっている。しかし、起きることに対してこれからどうなるのかドキドキしないのである。確かに、主人公は成長はしているんだけど、あまりに優等生っぽく先が読める。それなりに根性のある優等生で、どうしようもなくなっても自分を壊さずに対…

あめりか記者修業

著者は42歳で1年間、アメリカのクェーカータウンの小さな新聞社で実習生として働く。seeとsheとseaは発音が違う?確かにそれもトリビアとして面白いけど、文化摩擦の話が後半3分の1にしか出てこなくて拍子抜け。確かにアメリカ新聞社の話は勉強になるけ…

サービス残業

やべ、月曜の朝には提出しておきたい提出物がやりかけのままだ。金曜の夜も残業で青息吐息になって、最後のチェックがミスった。というわけで、仕事してきました。って、先客いるし。こんなことしていると、毎日30分でも残業が認めて貰えたら、1500円(…

橋本治情報

雑誌小説現代1月号に短編を掲載。bk1をみると中央公論にも寄稿しているみたいです。雑誌考える人2010年冬号にロングインタビューが掲載されているようだが、未確認。購入予定。

本を読む時間がない

会議と提出物の〆切が重なり、仕事が回っていません。1月中はこの状態が続きそうです。本の感想はなし。

14歳の子を持つ親たちへ

以前読んだもの読み返しだったのであるが、斬新だと思えるところが一つもなかった。この本は血肉化したのかな。そういえば私の周りで「キモイ」という言葉を使う人はいない。(兄貴が死ねばいいのにとか言っているが流行は去ったんだろうか?14歳の子を持…

橋本治情報

橋本治プロデュース「女流義太夫 人間国宝 竹本駒之助~ひらかな盛衰記より神崎揚屋の段」 [DVD] (http://www.amazon.co.jp/%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E6%B2%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%80%8C%E5%A5%B3%E6%B5%81%E7%BE%A9%E5%A4…

さみしさの周波数

作者は天性のうそつきだ!(←誉めている)文を書く気負いみたいなのが見えない。行間と行間の間が滑らかで、すいすい読める。主人公の思考がごく自然で、ひっかかりがない。プロットとしては斬新なオチはないと思う。(斬新なのに斬新でないと自然に思わせる…

きみにしか聞こえない

おおっ、白乙一と呼ばれるのもわかる。なんちゅ〜か海燕さんの小説を読んで思ったのだが、人によってたしかにそれを主題にすると引っかかってしまうスイッチのようなものは確かにある。だけど、そのスイッチを持っていない人にもなんとなく読ませて、いい、…

夢の宮〜竜のみた夢〜

二人の王子と相思相愛の姫。しかし、どちらかを選ばなければいけない話と夢の中で会う少女に惚れた王子様の話。実はオチから読んだのだが、最初から読み通すことができた。物語力はある。しかし、主人公に感情移入できず、ま、私とは関係ないしと入り込めな…

アクセル・ワールド2

田舎の本屋はラノベに封がされていない。ちょっとのつもりだったんだがずるずると立ち読み。主人公のご主人様、黒の王が卑怯にも不意打ちで倒した赤の王。その2代目現る。2代目が黒の王を恨んでいるなんて安直にせず、意外感があって、前半引っ張られる。後…

アクセル・ワールドⅠ

A君にはオタッキー度で劣る。しかし、中学生の頃、首っ丈でよんでいたラノベを思い出した。ページをめくるワクワク感があった。ヒロインがクールビューティーなのは最近の流行に合っているのかちょっと気になるところだが、節度あるデレが心地よいので突っ…

丘の家のミッキー1〜2

1は主人公の視野の狭さがきつかった。どうして人気があるのかさっぱり分からない。運命のタロットも最初はほとんど読んでないし、成長ものは最初が辛い。2になって、負けん気の強さがいいほうに回り始めたみたいです。1巻からいじめに負けていなかったけど…

自分は中途半端である

昨日の「神様についていろいろと」(http://d.hatena.ne.jp/akizu/20100101/p2)のまとめ 1不条理に納得するため神は必要である 2孤独をいやし、一人で立つwために共にある神は必要である(含む。決断を下すときの勇気を得るために)確かに私も大学3年ま…

神様についていろいろと

なぜ私だけが苦しむのか(その2)(http://d.hatena.ne.jp/akizu/20091229/p4)を書いた。共にある神でバオイモドキ神を連想して、なんだかな、と思ったわけだが、それが何でいけないのか。と思いなおす。クシュナーはざっくりいうと神をいいことをもたらす…