2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

’89

俺、ときどき「自分がアメリカ人じゃなくて本当によかったな」って思うことってあるんだけど、「今の日本」というものは、結局「今までの日本が持っていたもののある一つの結果」でしかないじゃない。そのほかに忘れさられてしまった、様々なヴァリエーショ…

この世でいちばん大事な「カネ」の話

子どもに読ませるためなら(いないけど)、倍の値段出しても安い。同じ日本に生まれているのに、カルチャーショックを受けた。貧しさが連鎖し、逼塞した人生を歩むことになるのか中学生時分からわかる環境なんて想像したこともなかった。豊かなら豊かなりに…

世は〆切

自分の利になるとみれば他人の島(一例尖閣列島)まで自分のものと言いはるのが、健康な個人であり、国家である。故に健康というのはいやなものである。けれども個人も国家も健康でなければ怪しいかな侮られる。 あんまり上記のような夏彦節は炸裂していなくて…

カトリックに興味がある

高校生のとき国語教師が一番初めの授業で出したお題が「やさしさとは何か」。私は「相手のことを考えて行動すること、または何もしないこと」と書いた。それは必ずしも相手の意に沿うことではなく、嫌われることもある。また、ためになるつもりであっても、…

夢見るレンタル・ドール 恋の章

同性愛者のメルヘン、理想郷を書いた作品。ノーマルな子に告白して振られたり、でもそのノーマルな子はその後も普通に付き合ってくれる。あとがきで著者は自分自身のセクシュアルな嗜好を公表して以来、ほとんど初対面なのに プライベートに関する質問や性的…

生物と無生物のあいだ

分子生物学の一部を分かりやすく説明したエッセイ。ワトソンとクリックが女の人の研究結果をぶんどったとか、この本には書かれていないが命に危険があることを承知で放射能を浴び続け研究した日本人の白血病の科学者がいることを知っているくらいには大学で…

ビバ、院外処方

かかりつけの病院の薬が院外処方対応になって、診察代+薬代が2500円も上がってしまった。2回で5000円。4回で1万円。地味にいたい。

日本の難点

ことほどさように、本土で激烈な地上戦を戦う時点で、すでに戦争は負けです。この時点から戦況を挽回することは不可能なのです。なのに、なぜ日本は負け戦の地上戦に備える必要があるのか。答え。専守防衛を掲げているからです。なぜ専守防衛を掲げるか。交…

神は私を見捨てていなかった

TVアニメを見ながら室内でながら運動する生活に憧れがあります。(正月から体重が戻ってないので切実)私、実は運が良いこともないのかと思ったのはカタログハウスの中古品販売で在庫数36のエアロビクス・ステッパーの抽選にもれたとき。(http://onko.catalo…

海がきこえるⅡアイがあるから

不倫相手が忘れたれない津村さんと、義理の母との関係が上手くいかない里伽子が、それぞれ主人公と関わって織り成す話。私から見れば両方とも何やってるんだか、で意地っ張りなところがかわいいのか。でも、それぞれに言い分があり、上手く回らないもどかし…

ありがとうと言う回数

勤め先に新人が入り、先輩になりました。私が一番年が近いので、かつて私が困ったことを、お節介かと思いつつ先取りして言ってみる。嫌われないかと心配しつつ話したわけであるが、ありがとうと言ってもらえなかったのであるよ。あれ、余計なことしたかな、…

海がきこえる

私は自分が好きだが、やっぱり嫌いな部分もある。過去の自分とか馬鹿さが恥ずかしくて、思い出したくない。というわけで過去を美化するノスタルジーは基本苦手である。宮台真司の解説を読んでこの話のあらすじは知っており、ちょっと身構えて読んだ。だけど…

橋本治という考え方

ある一人の日本人が「私にはそんな非難を浴びせられる覚えがない」と言っても、相手は、「日本人であるその人」を、「日本人」であるゆえに非難しているのである。ある一人の日本人が「私にはそんな非難を浴びせられる覚えがない」と言うことは、実は、「私は日本…

逡巡

私は大学2年になるまで「評論」という言葉の意味を知らなかった。センター試験の「評論」は、ノンフィクションの意味にとっていた。事実と事実を自分なりにつなげて論理を作り、その自分の意見を基準にして、世界のあり方と比較することに憧れがある。「非属の…

西の善き魔女2〜4

「神は沈黙せず」(山本弘)の主人公は占いが非科学的で嫌いでそうである。フリージャーナリストなのだが、占いに関する依頼を受けない。食い詰めても依頼された占い師の記事は、占い師は詐欺師だったから断ったエピソードがある。食いはぐれるのに仕事を選ぶ…

耽美なわしら2

愛原ちさとこと千里の書く少女小説を愛しながら、本人が能天気な男であることを許容せず、危険な妄想を膨らませていく綾子。いっぽう千里は、ある誤解から志木の恋人であると宣言してしまう。「世界一美しい人」に迫る危機と、さらに巨大化する自らの超兄貴…

なるべく皆がハッピーな生き方をしたい

自己肯定も自己弁護も、必要だったら何やったって結構だけど、でも一番最初の「自分以外に外側もある」ってことを呑みこまなかったら、何やったって、何言ったって無駄だってことを、理解しておくべきだと思う。 ‘89 (橋本治) '89は20年前の本ですが、KYな…

99.9%は仮説

大学の研究室に入ったばかりのとき、ある研究室で60%の確率ができることが、他の研究室で30%しか再現できなかったとしても、それは正しいと教わった。また、実験する場所の水によって結果が異なることもあるとも聞いた。(←都市伝説かも)それから、実験室…