アクセル・ワールド2
田舎の本屋はラノベに封がされていない。ちょっとのつもりだったんだがずるずると立ち読み。
主人公のご主人様、黒の王が卑怯にも不意打ちで倒した赤の王。その2代目現る。
2代目が黒の王を恨んでいるなんて安直にせず、意外感があって、前半引っ張られる。
後半も王道を行きつつ微妙にはずして読みやすい。
しかし、けっきょく通しで読んで満足して、購入を決意させるだけのパワーはなかった。(3巻は中身を見ずに買おう)
ちなみに立ち読みのつもりで買ったのが「そして、楽園はあまりに永く」(浅井ラボ)である。
され竜(と略すのか?)は常識の裏をかこうとする作品で、いつもはあざとさが鼻につくが、これはそれが説得の具合が上手かったと思う。
オチのひっくり返し具合がたまらない。そういう視点は今まで自分になかったので感動買いである。
そこに至るまでの道筋はややこしそうだし、で、買ったものの読み返すことはなかったが。
また、感動したオチとはシリーズの構成とは余り関係ない(はず)で、それとは関係なく、このシリーズの構成が気にかかっていた。
この話はレーベルを移した焼き直しの新シリーズで出てこなかったから、作者はこの構成では行き詰って、新しい道を探るつもりかと思って残念だった。
しかし、最新刊はちゃんと主人公男女が別れる話になった。
童貞力の高いラノベで、男女の別れ話に踏み込むのは珍しく、主人公の行き着く先が気になる。定点観測は続けようと思っている。