さみしさの周波数

作者は天性のうそつきだ!(←誉めている)

文を書く気負いみたいなのが見えない。行間と行間の間が滑らかで、すいすい読める。主人公の思考がごく自然で、ひっかかりがない。

プロットとしては斬新なオチはないと思う。(斬新なのに斬新でないと自然に思わせる筆力がある可能性もオオアリだが)

でも、読んでいると、新しいものを読ませるのと同じ驚きを持たせて最後まで読ませる。

JOJOとのコラボ小説はぜったい読むべし、だな。

さみしさの周波数 乙一 角川スニーカー文庫 平成15年