きみにしか聞こえない

おおっ、白乙一と呼ばれるのもわかる。

なんちゅ〜か海燕さんの小説を読んで思ったのだが、人によってたしかにそれを主題にすると引っかかってしまうスイッチのようなものは確かにある。

だけど、そのスイッチを持っていない人にもなんとなく読ませて、いい、と言わせる筆力があるのはさすがプロだな。

オチだけが突出して主張するわけじゃなく、作者はオチなんてどうでもいいと思ってるような感じで、オチに至るまでの過程に雰囲気がある。

失踪HOLIDAYは図書館に置いていなかったのだが、買っても楽しめそうだ。

きみにしか聞こえない 乙一 角川スニーカー文庫 平成13年