赤ちゃんと僕15

あなたはまるでわたしの家と結婚したみたいだったわ。だから会社を辞めたとき正直ホッとしたの。

ただ…その後「俺についてきて欲しい」ていうのがなかったわね。

いつもいつも私に私の実家に申し訳なさそうーで。

そんな負い目を感じるあなたが嫌だったの。私はあなたの妻なのに何の心の支えにもならないの?

私もきれいな和服のおねーさんにそんなこといわれてみたい。

そんなこんなで仲直り。あったらいいなと思わせる日常のひとコマ。

この後は、友達のお父さんの漫画家がヒントを得て、スランプを脱出出来るかな?でその後姿を見る息子は父への尊敬の念を意識する。

幕間のギャグ話も、主人公が弟なしでお父さんと喫茶に行って、ちょっと嬉しかったけど、弟に悪かったかな、と思う、ハートウォーミングになり過ぎないしんみり具合が心地よい。

会社から帰ったあとに、一日一冊呼んでいけたら幸せな気分になれそうなシリーズである。

貸し漫画にこのシリーズはなかったが、チェックする価値はありそうである。

bk1で注文するときに一冊づつ買ってみようか。

赤ちゃんと僕15 羅川真理茂 白泉社 1996