ミクロな人にはコンプレックスがある

Something Orenge のラジオで(http://d.hatena.ne.jp/kaien/20091013/p3
十二国記 落照の獄」についての話題で、ペトロニウスさんが夫がマクロの論理、妻がミクロの論理をいっているとおっしゃってました。

マクロの人はミクロを理解できるが、みたいな話で、おおっ、私、妻の論理は理解できても、夫のほうは読み飛ばし気味です。

ミクロな視点、自分がそうなったらと想像しての話は分かるんですよ。そこからどうやって視野を広げていくか。

もって生まれたものがないとむずかしいと思うんです。自分の力量を超えたものには判断力に狂いが出る。(http://d.hatena.ne.jp/akizu/20091011/1255245954

橋本治なんぞは平安の人間から現在の人間との共通論理を見つけ出している。

でも、関係ないところから共通点を見つけ出すのはセンスです。

人間が生活する中で、複雑すぎる事象から、どれとどれが因果関係にあるとか分かるか分からないかも、つながりが分かるは瞬間的に分かるんだけど、身近な視点からしか見えない人から見たら、ファクターが多すぎて、本当にそれとそれが関係あるとは思えない。

私、経済とか政治の話って苦手なんですよね。それとそれに本当に因果関係があるのか、再現性があるのか試行錯誤できないと関係があるかどうか分からない。

当事者なら分からないなりに、利害関係から意見をもてるのだろうけど、当事者でなければ、当事者になったつもりでも、本当に当事者になったときに思うこととずれがあるのは当然だと思うし、とりあえず保留で、みたいな?

いや、新しい因果関係を知るのにやぶかさではないので、
荒川強啓 デイ・キャッチ」の宮台真司の放送を喜んで聴いています。(http://www.tbs.co.jp/radio/dc/fri2/index-j.htm

でも、身近じゃないから、発想の転換の練習をするぐらいで、自分の意見に組み入れることができない。

それを、誇りに思う気持ちもあって、(地に足がついているってことですから)、ミクロな人はマクロな話をする人を尊敬するけど、敬して遠ざける以上の態度はとれない。

だいたいミクロの人からすれば、分けわかんないことを確信しているマクロの人は危ない。

ネットのいいところは、マクロの人に絡まれることなく、マクロな意見を拝聴できる所だと思います。ノブレス・オブリージュって辛いですね。