現代の経営
- 作者: P.F.ドラッカー
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設備は、過小であっても過剰であっても危険である。間に合わせ的につくってはならない。
計画的でなければならない。そのための手法は今日すでにある。
それらの手法は、主としてコロンビア大学の経済学者ジョエル・ディーンが開発した簡便なものであって、事業の大小を問わず、必要な設備を決定し計画を立てることができるというものである。
ORの論理的手法
この新型の大量生産を適用するには、製品の多様性の基礎にあるパターンを発見するための製品分析が必要である。
そうして初めて、必要最小限の部品によって最大限の種類の製品を組み立てることが可能になる。
言い換えれば、製品の多様性は、製造ではなく組み立てによって実現される。
つまるところ、組織の文化とは、仲良くやっていくことではない。大切なことは仲のよさではなく、働きぶりのよさである。
ドラッカー先生はこないだの本でも思ったけど、意外とクールである。
一度も間違いをしたことのない者、それも大きな間違いをしたことのない者をトップマネジメントの仕事につかせてはならない。間違いをしたことのない者は凡庸である。
そのうえ、いかにして間違いを発見し、いかにしてそれを早く直すかを知らない。
今日、次から次へと出てくる企業におけるリーダーシップについての書籍、論文、講演のいずれもが、『旧約聖書』の預言者やギリシャ悲劇の詩人アイスキュロスの論じたものにほとんど何も加えていない。
リーダーシップについて論じた体系的文献、クセノフォン(彼自身、立派なリーダーだった)の『キュロパイダイア』をしのぐものは現れていない。
ある企業のトップマネジメントが私にいっていた三つの気質、「考える人」「動く人」「顔になる人」の気質を一人の人間が同時に持つことなど考えられない。(略)
ごくごく小さな事業を除くあらゆる事業において、CEOの仕事は、一人の仕事として組み立てることは不可能だということである。
それは、共同して行動する数人からなるチームの仕事として組み立てる必要がある。
「顧客企業の経営の良し悪しを見る目安はあるか」
企業トップの報酬が、ナンバーツー、あるいはナンバースリー、ナンバーフォーの数倍になっている会社はマネジメントがかなり悪い。逆にトップマネジメントの最上位四、五人の報酬があまり違わない企業はマネジメント全体の仕事ぶりや指揮が優れたものであることが多い。
事業目標の達成を可能にするために、いかなる組織の構造が必要かを知る方法は三つある。
すなわち、活動分析、意思決定分析、関係分析である。
具体的には、一般従業員とトップマネジメントの間に六つないし七つ以上の階層を持つ企業は大きすぎる。
軍の階級は七つである(少尉と中尉、中佐と大佐は給与の違いであって機能は同じである)。
そして軍の経験が教えるように、七つの階級は多すぎる。
IBMは終身雇用を不況中も維持した。
IBMでは、働きすぎによって自らの職を失うなどということは一切恐れない。
生産量を抑えることもしない。同僚がより多くを生産しても怒らない。
そのためにノルマが引き上げられたり雇用が危なくなることがないからである。
したがって、変化に抵抗したりしない。
城繁幸氏が終身雇用やばいやばいと書いているが、ドラッカー先生の時代とどういう条件が変わって何が変わっていないのだろう。
例えば今日、その大部分の教科書に書かれていることは、労働組合に関する章を除けば、すべて人事管理論の創始者の一人であるトマス・スペイツが1920年代の初めに書いた論文に出ている。
計画と実行は一つの仕事の二つの側面であって二つの仕事ではない。この二つの側面をもたない仕事は成果をあげることができない。計画の立案だけをすることはできない。
うちの社の計画は下から上がったものかというと、、、
しかも、われわれが満足という言葉によって評価測定しようとしているもののうち、何が働く人の姿勢を仕事ぶりに影響を与え、それらの一つひとつがいかなる影響を及ぼすかは誰にもわからない。(略)
つまるところ、満足は動機づけとして間違っている。満足とは受け身の気持ちである。(略)
要するに、企業は働く人に対し、進んで何かを行うことを要求しなければならない。企業が要求しなければならないことは仕事であり、受け身の気持ちなどではない。
終身雇用で受け身になられないようにするには、かな
仕事に責任をもたせる方法は四つある。人の正しい配置、仕事の高い基準、自己管理に必要な情報、そしてマネジメント的視点をもたせる機会である。
このへんは、まだまだ自分には判断する材料がないな。この私の無駄にあふれるヤル気は裁量範囲が大きいことに由来すると思うけど。
このへんもふーん、だな。本を読むのは好きだけど、おいら話し言葉はぐっちゃぐちゃなのである。
でも、やば目の立場に追い込まれたときは、何とか落ち着かせる話術はあるかな。
と、全体を通して、50年以上前に書かれた本で、どこまで現代に通じるのか、でも、終身雇用のくだりとか、悪い悪い言われていることなんでかえって新鮮だったし、挙げられた古典は2年以内に全部読んでみたい。