されどわれらが日々−/理想的な関係とは?


話の内容としては、25にも達してない子の話で、著者は書いた時29か?

幼い話のようで、私とは咬み合わないようでいて、でも、私がやり過ごしている問題だけど、そこに問題があるのは分かる。

なんとなく、分かりやすいように、読み手が納得するように、著者が思ってもいないことを並べられたような、読まれている感と同時に、私に納得出来ない展開はあー他人の気配がする。

となんだか矛盾だけど、それはともかく。(私事に触れるか、どうすっべ?)


「死に臨んで何を思い出すか」

「が、私たちはそれどもなお、自分の生活が意味のない事象の継起でしかないことに耐えられません」

「私たちは、頑なになり、相手に対する優しさまでを犠牲にして守るべき何ものをも、持っていなかった。」

「死に面して自分の仕事が無になっちゃうということは、全然別のことよ。そんなことで無になってしまうっていうのは、それは、はじめから何もなかったからよ。そんなことで無にならない仕事が、何かあるはずだわ」

で、それぞれ10行ぐらいづつ言いたいことがあるが、全て拾ったら力尽きるし、さて、どれから書こうかな。

なんか意外と全て近くにあるような。


私のモットーはラインホールド・ニーバーである。

自分が影響をおよぼす(変える)ことの出来ないものは諦めろ。

節ちゃんの周りの環境は変えることのできないものだったのか。

節ちゃんは、一人東北の街に旅立つ。

それは、一人でなくては出来ないことだったのか、今の環境でできないことだったのか?

理想入っている。区切りは付けたかったんだろうが、意味の探し方としては下手。

人が暮らす以上、自給自足はありえず、何らかの関係が生じている。

そこを変えることはできたでしょ?

「死に面して自分の仕事が無になっちゃうということは、全然別のことよ。そんなことで無になってしまうっていうのは、それは、はじめから何もなかったからよ。そんなことで無にならない仕事が、何かあるはずだわ」

仕事っつーのは人の欲望を満たして、対価をもらうことだ。仕事がある以上、何も無いということは理屈上はない。

「が、私たちはそれどもなお、自分の生活が意味のない事象の継起でしかないことに耐えられません」

仕事を含めて、人と人の関わりがあるのだから、そこで得るものが全く無いとしたら、

「私たちは、頑なになり、相手に対する優しさまでを犠牲にして守るべき何ものをも、持っていなかった。」

流されるままに生きている。

橋本治いわく、世間は自分を傷つけようとする力で満ちている(っぽいことを青空人生相談書で読んだような)

傷つけようとする力に屈するかどうかってところで、いかにやり過ごすことに知恵を絞っていると、無意味を感じる暇なんてない。

節ちゃんの仕事の話が出てこない、大学生の話なんだと思う。

「死に臨んで何を思い出すか」

ユウタロスさんの「最期に見る夢をいくらで買いますか?」というエントリがあって、死ぬ前に見るのは子どもが幼かった頃の夢、残る家族がいるから、最後まで合理的な選択ができる、ぽく、http://d.hatena.ne.jp/grand_bishop/20150402/1427945550

結婚すればいいんですよという真理は一方にある。

それ以外を求めようとして、試行錯誤のし始めの話かな?と思う。

仕事で需要に応えたらえいやんって、宮台真司ペトロニウスさんも5年10年モチベーションの維持はできないって言ってた。

人の役に立っている感と自分のやりたいという意志と動かすことの出来ない外のルールで、喜ばせたら嬉しい贈与と

も平行して読んでいたのだが

一つは、人は、何によって人に知られたいかを自問しなければならないということである。

二つめは、その問いに対する答えは、歳をとるにつれて変わっていかなければならないということである。

成長に伴なって、変わっていかなければならないのである。

三つめは、本当に知られるに値することは、人を素晴らしい人に変えることであるということである。

それで言うと、節ちゃんの教える仕事は、3番目に関係しているようないないような、

あれ、褒めるところは褒めるつもりでいたんだけど、ツッコミばっかりの記事になっちゃったな。

人との関わりを教えることに重きを置き過ぎると、オウム真理教にコケる回路でもあるのか。

正しく関係を持つことをお互いを高め合うこと、常にお互い変化を起こしていく関係とするには、理想的で負えないしな。

そのうち卒業することを前提とした関係か、私の理想は自分の考えを押し付けない関係で、自分が自分であるだけで良ければ何か得るものがあるですね、

なんとなくの距離感が良い。私はあなたを受け入れるが、あなたがあなたを損ねない本質、私が惹かれたものとは何か?

大体、総体としてはそんなもんで、すべてが理解されたらつまらない。

惚れさせるには予想外のことをすればいいと日垣隆が書いていたような、未知を追い求める気持ちと安定と、安定さばかり目につくようなら、人をよく見ていないってことだろうし、按分具合のちょうど良さ、理想の関係って人によって違うんだろうな。

新装版 されどわれらが日々 (文春文庫)

新装版 されどわれらが日々 (文春文庫)


[追記]
なんかカウンターが回るので追記。

「けれども、考えてみれば、二人の生活に何らかの共通の意味が存在しうるのは、むかい合う二人のいずれの一人もが、自分の生活において何ものかを、すでに持てばこそでありましょう。」

に引きずられたが、克己するのと、お互いに無いものを与え合うのはまた別だよね。

相手に与えるものを持たなければつまらんし、与える一方なのも不健全だしって、ドラッカーは第二の人生はNPOにほぼ無償で関わりあうのもありなような、

与える場所と与えられる場所が別でも、個人としては、安定するか?

finalventさんが、(子どもとか)依存させるものができたら、生きる意味が出来るっぽくも書いていたが。