2011年8月号

ワクチンや点滴液、医療器具などが細菌に汚染されれば、人命にかかわる事故が起きかねない。そこで、その検出に使われるのがカブトガニの青い血液。

血中に含まれるヘモシアニンと呼ばれるたんぱく質には、大腸菌サルモネラ菌などの病原体に触れると、すぐに凝固する性質があるのだ。

カブトガニの血液による検査は精度が高く、1兆分の1という微量な細菌も検出できる。

人間は自分たちが一番複雑な生物だと思っているかもしれない。

しかし、遺伝子の数でいえば、最も多いのは淡水生のミジンコなのだ。