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直観を磨くもの: 小林秀雄対話集 (新潮文庫)

直観を磨くもの: 小林秀雄対話集 (新潮文庫)

小林「あとは勝手なことを考えたり為たりしたらいいだろうと思うんだろう。オリジナリティを出せということではないのだよ。人のことなんかあんまり気にかけるなということ。僕に言わせれば個人主義なんだよ。(略)デモクラシイなんて思想のことじゃない、生活なんだよ。独立的生活。」

「人に干渉したがる奴は、また人から干渉されて困るやつなんだ。自分のことだけやっていれば、それで愉しいという人が増えなくてはいかん」

三好「それにはね、しかし、ある一定数の支えというものが必要なんだよ(略)」

小林「自分のことだけをやって、そして本当の支えというものが出てくるということにしたいのだ」

三好「(略)孤独が美徳にしたって限度のあることなんだね」

小林「僕はね、トルストイが孤独だ、ボードレールが孤独だというようなそんな偉い孤独は、百年に一遍か二遍でてくればいいんでね。。僕の個人主義というのはね、もっと平凡人の孤独をいうのですよ。平凡人は平凡人なりに孤独にならないといけないというのだ」(略)

「偉い人の偉い孤独については、考えたり書いたりする興味はあるが、自分の孤独なんてものは何でもない。そんなもの書くに足らん。ただ僕はね、他人のしたり言ったりする事が、てんでもう気にかからんという生活に早くなりたいのだ」

神谷美恵子曰く、健常人も孤独を誤魔化しているだけで(適当)まあみんな孤独でヒリヒリであろう。

私は不条理にぶつかってもいつかは立ち直れるのだ理論を立ち上げて、立ち直れる理屈は探しているんだけど、大学受験に失敗して真っ青な子は今現在いるんだろうけど、まあ大学に落ちることはアラフォーも近づくと大したことないようで、真っ青な子が私とは違う理屈でどうやって立ち直るか興味ある。

後ろの世代に期待するってことなんだろうか。

あと読まずに図書館に返すけど、また借りたい本