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今日のfinalventさんのツイートは、長らく伏せられていた吉本隆明への評価のポイントだった。

思想が現実をジャッジするなんて考えは、論壇亡き後に生まれた私にはなかった視点で、ふーにゅ、です。

このツイートを私なりに咀嚼できる日は30年後か50年後か、一生無理なのか。

吉本隆明は60年安保の失態から事実上出てきた人で、70年のときは昼寝してろばーか、みたいな感じだったが、結局70年敗退組の収容先になってしまった。

70年安保のある意味最大の敗北は、日本が高度経済成長を遂げたことだった。実はこのとき、それ以前のリベラルは偽善でもなければ終わった。吉本隆明はこれをじっと見て新しい戦いの地平がその成長内部に矛盾してあることを見抜いて80年代に語りだした。

その吉本隆明もイラク戦争では実質、旧態左翼と同型の主張しかできなかったのは、ポーランド連帯からソ連の解体は見てたけど、コソボ紛争の本質が視野に入らなかったから。