大きな人が鳴らせば大きく鳴る鐘

秋津「・・・」

先輩「分かる?だから・・・」

いや、問題はそこじゃなくて、それだとセキュリティ上の問題が、と心中では思うけど、秋津君は発言が許される雰囲気でないと発言できない性質なので、先輩のアホな子だなあという雰囲気を感じつつ黙って話を聞く(つまりは以前にも似たようなことがあった)。

秋津君が昨日の出張に行っていたお昼に、休憩時間に生協にダッシュしたのは、電話をかけなければいけなかったんだけど、その前に弁当を買っておかなければ速攻で売り切れるからで、

まあ弁当を優先させた事実は認めるが、決して弁当選び放題を狙ったわけではない。

人が何かを判断するときに、当人だけの事情があったりするわけだが、なかなかそんなもし、に考えが及ぶことは少なく、

相手がどんな選択肢を持っていて、その中で何を選んで発言したのか、見えない選択が分かっていなければ発言の重みも分からないわけで、

自分の器以上に人を測れることはないのだなとなんだかぴょこぴょこ思考が飛んだ。

別に先輩にはいろいろと教わっていますし、先輩には関係なく、あるとすれば、完璧な人はいないぐらいの感想ですです。