日本型モノづくりの敗北
日本型モノづくりの敗北 零戦・半導体・テレビ (文春新書 942)
- 作者: 湯之上隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/10/18
- メディア: 新書
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失敗の法則を読んだら(読んでいない)、こんな感じかな。
日本が失敗するのは構造的な問題がある。
著者は1987年、日本の半導体が世界を圧倒していたピークに日立に入社し、その後は斜陽産業になったのを実地で体験してきた。
半導体が簡単にできるものではないというところも、サムスンの手段を問わない日本人顧問団の存在もほうと思ったけど、それよか、うちの社の構造にも当てはまりそうなところにガーンと来た。
イノベーションのジレンマとは成功した組織がそのままの方針で古くなっても惰性で行って落ち目になることだそうです。(なのか?)
本店の課長と話していて、調査をちまちまやってもいかん、今までの構造を変えるようなことをしなければ、とおっしゃられていたのだが、失敗も多いであろうそんな人を評価する構造になっているのかというか、予算ももらえないような気がするような。
何のために組織があるのか、目的もなかった、と書かれているところで、TPPが始まって、守るべきものは何か、切込隊長が農家に苦言を呈していて、でも保護しないと、水田がなくなると山の保水機能がなくなるので洪水がおこっちゃうよと説得力はともかくすぐに反論はできるんだが、(母は食べ物を自国で作れないのはダメと言い切る人なのだが)目的が変わる余地はあると思う。(実際いろんな動きがありますが)
JGAPのメールを読んでいると、香港で一番売れているのはちょっといいクラスの韓国いちご、日本の高級イチゴは割合としては大きくない(?)と書かれていたのだが、とさすがに立場があるので、これ以上は意見を差し控えるが。
失敗の法則を読むと、もっとガーンと来そうな気がして、失敗した産業を見ると、我が身を省みて、寒くなりそうな予感がした。
落ちるところまで落ちるしか這い上がれないのか?