戦略暴走
<成功は失敗の基>という戒めの言葉が英語にある。
日本語とは180度逆になっているところが面白いが、このケースには、英語版がぴったり来る。
もしかすると、このケースではM&Aが自己目的化していたのかもしれない。都合の悪い情報がことごとく無視されていることを考えると、そう勘ぐりたくなってしまう。
最新の戦略手法を駆使する自分のイメージを陶酔すると言えば笑い話になりかねないが、人間にはそういう弱さがある。
ここでは、それが暴走を引き起こした可能性を無視できない。
企業トップの判断ミスで生じた損失の簡単な紹介、決断したトップのプロフィールとその失敗の原因の考察が179のケース。
気分が沈んでいるときに失敗談のケースを読んだら落ち込みまくりである。
とゆーか、海外(よくわからない場所)こわいよ。
海外勤務希望、無謀だなと思い知らされましたよ。
考察が洒脱なんだけど、救われない。
とはいえ、これだけケースがあったら、自分が今しようとする決断が、どれに当てはまりそうか、あらかじめ危険を回避できそうだし、会社で出世を狙う人は一通り知っておいて損はないかも。
MBAいかほどのものかと思っていましたが、この本以上のことが学べる(だろう)なら、学費200万もそれだけの価値があるかもと思った。
てゆーか、この本は借りた本なのであるが、繰り返し読んで血肉にしたいので、購入しようっと。
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