なぜ私だけが苦しむのか 現代のヨブ記(その1)

私の人生において記憶に残るクラスの本。今年一番の収穫だ。

私は10年間で自殺率10%の不治の病に冒されている。(←医者が書いているからそんなもんかと思っているぐらいの根拠度。不治はガチ)日本人なら6割以上の人が死んだほうがましと思うだろう症状に見舞われた。(←こっちは根拠なし)

ただ、最近は薬がよくなって自分のようにへらへら生きることもできる。そんなこんなで、なぜ私だけがと思い詰めることはない。ただ再発するとその限りではないし、もし私が世界をうらむようになったらどうしようという心配はしている。

別に恨んだっていいだろうけど、今の私はその暗さに四六時中おかされたら人生嫌になるだろうと思うと嫌になる。プラス思考でGO!わはは。

恨みは、というか、すべての感情はなぜ生じるのか分からない。とくに恋愛感情とかわからない。ある出来事に対応して生じているようだがガチガチの規則性はない。頭で考えて納得したから、感情が変わるということはない。

なぜ私だけがというような状況に置かれて、でもね、下を見るときりがなく、比較対象を広げるとなぜ私だけがと思えないはずだ。それまでの人生チャラにするぐらい嫌な出来事を経験するかもしれないが、少なくともこんな本を読める時間と場所、きっかけがある人は、物質的に恵まれているだろう。

嫌な思いを跳ね返せるぐらいのいい思いをしたはずで、跳ね返せないのはなぜか。理屈では分かっていても、なぜ私だけがと暗い気分に冒された時、状況に怒りを覚えた時、その感情を忘れてHappyに保てないものか。

私は何か方法はないかと探しているんだが、で、この本読んでも解決策は書いてなかったが、収穫はあった。

明日に続く。

なぜ私だけが苦しむのか H.S.クシュナー 岩波現代文庫 2008