安心できる社会

高知新聞が出しているK+だかミリカだかという小新聞28年12月15日号、夏葉社の島田潤一郎氏のコラムから一部引用。

インターネットやスマホSNSやニュースを見ていると、「サヨク」「ネトウヨ」という言葉をよく見ます。見ない日はないというくらいです。

最近は「ポピュリズム」という言葉もたびたび見かけます。

僕は現在40歳ですが、生まれてきてこの方、今ほど政治に対する議論が活発なときはないように思います。何かが確実に行き詰っているのでしょう。

抽象的なことを言いたいのではありません。一番大きな問題は仕事です。経済ではなく仕事。僕も職探しにはものすごく苦労しましたし、友人たちは非正規の仕事を転々としています。

その短期の仕事でさえ、今後ずっとありつけるかどうかは分かりません。そういう社会にいつの間にかなってしまいました。

経済さえよくなれば解決すると少なくない人は言いますが、ほんとですか?金持ちがより金持ちになり、僕たちのような下っ端には何も落ちてこないのではないですか?

せいざい非正規の仕事が少し増えるだけ何じゃないですか?

僕は小さいなりに会社を経営しているから、経営者の感覚が少しだけわかります。半年先も全く分からない社会において、会社は進んでリスクを取れません。作れば必ず売れる商品なんて、もう今の世の中には存在しないのですから。

そういう困難な時代を考え、議論するのには「サヨク」「ネトウヨ」という言葉ではあまりにも貧困すぎます。

また「ポピュリズム」という一つの単語で何かを理解したつもりになった時点で、大半の事が見えなくなってしまいます。

とはいえ、言葉を使って考えるしかないのです。大切なのは粘り強く考えることです。そのために本というツールがあります。(略)


昨日のNHKスペシャル「巨竜中国 14億人インターネット革命」ぽいのを見て、職がないから、インターネット通販に挑戦するが、顧客はいい評価と引き換えに割引しろ?だの、返品だの、売れないだの、一組は田舎に帰り、一組は頑張り、成功を確信してまた一組入ってくる、みたいな、安定した職があるって有り難いというか、先進国の一部というか、

南米だとマフィアだし、シリアも命の危険だし、

かといって、おいらも、15年後にサービス残業150時間に年収300万になりそうなのに怯えているし、心配の種は尽きじ。

食っていくのも大変である。

中国の人は、子どもを大学にやりたいお金稼ぎっぽかったというか、仕事に集中して一緒に暮らせないのに泣いていたし、

某湾岸の人は、子どもの時からクラシックとか聞かせてるのと、大人になってからでは、空気を吸うような教養とはいかない、クラスチェンジには3代かかる、ような、上を見たらきりなし。

上は上で階級ってあるようなんだよなー

いや、ぼくんちは、姿勢のいい子は人生2割ぐらい得しそうなので、バレエさせたいなっつー野望があったりなかったりするけど、あとは習いものというか、祖母と一緒に畑仕事の楽しさに目覚めさせたいっつーか、

(父親の血統が出たら好きだけど、母親ならダメだw)

愛は与えるし、希望のコースがあればできるだけ協力はしたいけど、あとは人生好きにせい、(どーなるんだか)

僕はなんだかんだ言って、サラリーマンの平均年収ないけど、月4万3千円とかボーナスは貯金出来ていて、

でも年収280万でボーナス10万でという場合をおいても、奨学金とかあって、家賃補助がなかったら、貯金ないよなと思って、あー人生どこでどう転がるか分からないよなというのはある。

なお、相方は、子どもの大学の金は出してやりたいらしい(それすると、泊旅行なし、外食無しになるが)

医者が働きまくってその金額では低いというのも分からないでもない、弁護士も1部上場の役員程度もないと愚痴る本も見た、でも同じぐらい働いて、年収280万は有りうるわけで。

夫婦2馬力で400万あれば安心して暮らしていける社会ってどんなだろうと思うわけです。

北野武の母親は14で天涯孤独になり、裁縫も教えてもらっていなかったので、便所掃除の小間使い、おやつを取っておいて女中頭に渡して裁縫を習うもチャンスは与えられず、

見初められて結婚して、帽子屋が軌道に乗っていた?が、夫のせいで潰れる。

夫は家計的に当てにならないので、自分が稼いで、教育大事だと子どもは大学を出させて。

貞女への道

貞女への道

江戸時代は体を売ってでも、家計を支えなくてはいけなかったとか。

も、才覚一つで先の見えないところを泳ぎ切っていたけど(流し読みだけど、インパクト有りすぎ)

上を見たらきりがなく、安心できる生活って何だろうと循環するのであった。

身近なところだと、この、おやつを残して裁縫を習う機転というか、身についていないのよね、自分がどうあっても生き延びる執念というか自信というか、自分もどうだか知らんが。