地域産業の「現場」を行く(関満博)
地域産業の「現場」を行く―誇りと希望と勇気の30話〈第2集〉新たな価値の創造
- 作者: 関満博
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2009/06
- メディア: 単行本
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おいらの業界は直販所とか、農産物で作った加工品とかも担当する人がいる。
高知県は県民当たりの社長率ナンバーワンにして、所得率ワースト2、儲からない社長が多いといえばそうだけど、
社員を雇うにはペイできないけど、夫婦二人でする分には何とかやっていけるだけの、ってダメ?
あるいは山の方とか海の方とか、農業や漁業、林業の複合経営だったりするわけです。
今、流行(は過ぎたかな)の3万円の仕事を組み合わせ、ちなみに高知県民は残業はしていないよねと、元東京人が言っておりました。
通勤もだいたい20分前後じゃなかったけな。
というわけで少なく手広くのネタを仕入れに関先生の本を読みました。
島根県って地震が来ないから高知県より流入人口が多いと聞いたような、さて、要因はそれだけなんだろうか。
高家氏は「10aの畑で二俵(90キロ)のそばが採れる。ほぼ一万5千円だが、粉にすると7万2000円になる。
それを生そばにして宅配で売ると18万円になる。さらに、食事として提供すれば48万円になる」と語っていた。
高知県は〜機械がないんですよ。二次産業よわよわで県外で加工される例が多く、一次産品どまりで手取りが少ないんです。
そばの場合農協の買入価格の二倍以上の値段で買い取り、地域を良い方向に回す例が多いとか。
「仁多米」というブランド作りに、地域の牧場から出る糞尿を利用した堆肥を作り、多分それで土作りができおいしいコメができるからして、堆肥を利用している農家からは農協価格と比べ30キロあたり500円
高く購入している。
耳が痛い。私にどうこう出来ることでもないんだけど、うちの管内の農協、頑張る意欲のある農家に対し、動機付けを金銭でしていないのである。
徐々に衰退しつつあって、(本当はないらしいんだけど)I、ゆでガエル状態。今なら打つ手もないわけじゃなかろうに、他産地に負け始めている。
二次産業にしても、横のつながり、縦のつながりの強化である。後継者同士の会を設けたり
高知県でもやっぱりいくつか団体はあるわけですけど、
(ってハローワークに高知県中小企業家同友会http://www.kochi-doyukai.org/の求人が出るらしい。まだ出てないけど)
あと直販でおばちゃんがどれだけ儲けるか、手数料は、的な数字も勉強になった。
やっぱりあそこは取りすぎだったのか。
頑張っているところは頑張っているのだが、高知県とどこが違うのだろう。
国は地方に金突っ込むそうですが、どこに入れたらよいのだろう。
金を稼ぐってどういうことなのだろう。
シリーズすべて読んでみたい。
[追記]
同友会、どうもネットでは検索できないようですな。
昨日の高知新聞に求人があったんですけど。
というのと、今日の農業新聞では、買い取り価格二倍の米で、規模拡大されているとか
夢のような話が出ておりました。関係者はどのような努力をしたのだろう