大原孫三郎の生涯
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/05/01
- メディア: 文庫
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小説は、やっぱり勉強になる。
ハヤシ(?)がメセナを諦めた話を聞いて、やっぱり企業は経営に専念したほうが良いだろうと思っていた。
でも、大原美術館は個人のもので、大恐慌の時も苦しかったけど、放棄しなくて、それで、美術館に年に100万人も訪れるものになった。
(20年前の数字)
西洋美術の顧みられなかった戦時中どういう思いで維持したのか。
これから先、良くなる芽なんてなかったのに。
中庸のバランスは現在の目から見て中間地点を取っただけのことで(意味分かる?)、
過去を否定し過去のバランスではないのだが、同時に未来の時点でのバランスを取ったわけではない。
未来の時点のバランスをとるというのは、現在から見ての極端であり、
ある時点の未来の極端は更に未来の時点からはバランスをとっている、と考えると、
結局、バランスをとるというのも一つの思想で(日本教)、
極端である思想は思想で、ある時点の王道に踊り出る可能性のあるもので(ない場合も多いんだろうけど)
現在主流の思想に媚びない生き様も一つの在り方なのだなー
頑な少数派が生きる世の中が良いのじゃなー
さて、私が現在と違う思想に帰依するならば、リベラリズムとかコミュニタリアニズム、そろそろ調べてみようかな
いや、オーナー社長じゃないと出来ないことがあって、みたいな話でもあるのだが、度を越して社会貢献か(まだ流し読み)
で、今NHK大河時代劇の太平記のDVDを見ている。吉川英治が原作だそうだ。
下が暴走して上は状況が許さぬように追い込まれて、誤解が誤解を呼んでいく。
確かに企業小説を読んだら、そこはかとなく注意すべきことが分かるようになる説の説得力が増した。
小説、読むようにしてみようかな。(単におもろいつーか現代日本の平民バンザイ)