マギ22(続)
- 作者: 大高忍
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: コミック
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紅炎兄さんは、争いの理由をなくすため、アイデンティティを一つにする、それで世界政府だ的だそうである。
で、「心臓に毛が生えている理由」を読んでいたら、
- 作者: 米原 万里
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2011/04/23
- メディア: 文庫
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「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」のアーニャが世界の民族がなくなるとNHKのドキュメントで言っていたのを、日本人は感動して受け止めるが、ギリシャとかの友達は怒りまくっていた的に書かれていた。
それにロシアは小民族の赤ん坊をさらって過去を追えないようにして、ロシア人として育てた、(オーストラリアもアボリジニでしてましたよね)その問題点がーとか、大高さんは知っているのか知らないのか、
紅炎兄さんが考えの及ばないことではないとは思うんだが、ロシアが世界の覇者になっていたとしたら問題にならなかったことなのか、思考実験としては少し期待している。
(で、そんな世界統一政府なんてできるわけないので、ただの圧殺以外になんか視点あるかな)
明治時代に日本人が藩としてではなく、日本人としての意識を持つようになって、何が失われたのか、アイデンティティの持ち方としての生まれ故郷を持たないのはどう問題なのか。
いや、私は転勤族だったので、故郷はないのだが、大学院で留学を試みる予定で、病気しておじゃん、日本以外の国を知らない私はマギがどこまでナショナリズムに肉薄するのか、楽しみにしている。
のだが、前半はあっさり自治を引き渡す国を多く見過ぎてドン引きしていた。
平和ボケした日本人に受け入れやすい立場から、今しっぺ返しを描いていると思うんだが、(騎馬民族の子、恐ろしいことになっているぞ、再登場がエグクなりそう)、どう転がすのかにゃー
で、第一稿で、ブログ冒頭に書いていたことを後ろに持ってきました
紅炎にいさんは、争いをなくすための世界統一政府とぶちまけている。
ロードス島戦記で、大きな一つの勢力が崩れるときの争いと、小さな国々が並立して存在する小競り合いとどっちがまし、とあった。
し、争いがなくなることが本当に良いことなのか的視点を、持ってるよね、知性派紅炎兄さん〜
争いの火種がなくなることを目指すんじゃなくて、火種はあるけどとりあえずの平和でいいんじゃないか、それって、コウ帝国で、一人の皇帝に絶対的な忠誠を誓うことを求めない、大人の白黒つけない考えと近似値であると思うんだが。
みんな同じ、は多様性がなくて、ひ弱で、いろんな違いを内包するほうが、返って生き延びる手段であるような
あーイスラム黄金時代の政治システムとかもっと知りたいし、ローマ帝国とか、ギボンを積読すること7年。
とか、面従腹背的なものを飼うにしろ、煮ても焼いても食えないやつはいるわけで、切り捨てなければいけない奴とかいるんじゃないの的補足を期待したい。