2013年6月号

昨秋、フランス北東部の街リボービレにある養蜂場のミツバチが、青や緑や赤色のシロップにまみれて巣に戻ってきた。

カラフルなチョコレート菓子「M&M'S」を製造する過程で出る廃棄物の処理場から持って帰ってきたらしい。

この地域は1年間に1000トンものミツバチ生産量を誇るが、花蜜以外の不純物が含まれている場合は蜂蜜として販売できない国が多く、養蜂家は大きなダメージを受けている。

ハチは本来、砂糖に比べて分解して栄養にしやすい花蜜のほうを選ぶが、日照りなどで花が少ないと、どんな糖でも集めるようになる。