長く働いてきた人の言葉

私は、山一證券のとき、高校生だったわけだが、このままでいいのか、何かしていけないと気がする妙な焦燥感がある。

この本を読むと、別に目の前のことに流されていても、人生、なんとかなるよーってな感じを受けた。

簿記2級はとるけど、1級はいいか。それより本を読もうっと。

(年末に農業関係の本をまとめて10冊ほど読んでいたりもするのだが、もっとコンスタントに読んでいきたい)

もちろん、60年前から株を買っていれば、今頃大金持ちって言われても、ブラックマンデーのときと比べて、回復するまで何年かかったよというか、今までそうだったかもしれないけど、これからは?なんじゃないの的野暮な突込みもありうるが。

それにこの本の白眉は、何とかなるさ、ではなく、何十年も経つと変化があるよということだったりする。

今の状況が永遠に続くわけじゃないから今の状況からベストを考えても無駄で流れに任せるゆとりがあったほうがいいというか、

服のファッションは10年前と比べて、全然変わってないというか、お金を使い始めたころにはデフレだったりして、それ以外の感性は想像できなくなっていたりもする。

でも、70年代は脱サラがブームで、毎年給料が上がってバラ色の未来だったとか、別の人はあの時代は何をやっても右肩上がりだったとか、

うん、明日の希望がないというのはやっぱり悪いことだとも、デフレの怖さというのも分かった。

また、昔は床屋は情報交換の場で待合が広かったとか風俗の話も面白かったし、

でもね、ああやって人を使ってみると、仕事ができる人は、私が他のことをやっていたらね、

「あ、いいです奥さん、僕やってあげますよ」って言ってね、ぱっぱと動き早いです。

で、そういう人はいずれ店をもってで独立していきますよ。

―使えない人というのはどういう?

言われないとしない、お客さん来るまでそこでじっと待ってる。そういうのはダメです。

ああ、おれ、仕事し始めてから忙しくするふりを覚えたというか、

経験が少ないと手伝おうにも引き出しがなくて突っ立たままになってしまうというか、

やっぱり学生時代にたくさんの経験をしていないと、この点不利になりますな。


脱成長か、まったり過ごす、と考えて、ペトロニウスさんの成長志向はただの性格だ記事を読んで、

俺はコントロール志向が強いみたいなんで、まったり読書感想を書く時間も大事だけど、

やっぱり成長したいのかなー

今が永遠に続く根拠があるならまったりするのもいいんだろうというか、

兄弟がまったり志向なのは、成長の喜びを知らないからか、成長しようとしても結果が出ないことに諦念があるからなのか、いまいち読み切れなかったりする。

ま、三十路になると自分の生き様を他人と比べる無意味さも分かってくるけれど。



長く働いてきた人の言葉

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