分を知る
カラマーゾフの兄弟2読了。どっちかというとハズレ。
イワンが、ある子供を殺した人と殺された子どもと子供の母親が抱き合って許し合い、「主よ、あなたは正しい」と叫ぶそういう調和は認めない(意訳)と言う訳だが、そこは面白かった。
私は変えられないものは認めろ派だが、認めようと思っても、どうしても認めることが出来ないと煩悶するのが人生だと思っていて、それで言うとイワンの認めないキリスト教的調和(?)はたしかに無理がある。
でも、許さないと憎悪の連鎖になるわけで、お題目の有用性はある。
私にできることは傷ついた人に寄り添うだけで、キリストならぬ身には、それぐらいを視野に収めて自分にできること以外の極論は考えまい。
ゾシマ長老の過去は引っかかりなし。たしかにそんなことはあるでしょうけど、だから?
カラマーゾフの問題意識は、私とはずれる。
アリョーシャのコンバーション(?)を読んだら、10年ぐらい寝かせるかも。
一人の人生の真剣さが滑稽であり、そんなもんでしょ、でも一生懸命生きてるんだよ、人生そんなもんだけど皆そんなもんで無常感で、でも悪くないでしょ(?)的感じで、「チャンピオンたちの朝食」はおもろかったんだけどな。
1ヶ月中に「樅ノ木は残った」を読んでみたいな
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