文学適齢期
はっと気がつくと、アラサーも残り少なくなっている。
最近、30代独身が主人公の小説を読んだら、なんというか、その気持ちが手に取るようにわかった。
ここ1年で、自分に可能性がなくなったことをブログのネタにしてきた。
今までも年を取るとみじめになることは頭では分かってきたつもりだが、ストンと当事者の気持ちが腑に落ちたのは初めてだった。
ファイナルベントさんが小説は年喰ってからのものだと言っていたような言っていなかったような、頭で回路を理解するのと、感情移入できるのは別物なんだなー
小説にこんなに豊饒な世界が広がっているとはというか、勇者も出てこないのにこんなに日常系がこんなに面白いと思えるとは。
筑摩の日本文学50選だったか1冊300円で売っていたのをまとめて46冊ぐらい買ったのだが、そろそろ読んでも、いや、まだノンフィクションに色気があるので、10年後ぐらいに読んでみたい、か。
中二で罪と罰を読むのと、今読むのとではまた理解が異なるだろうっツーか、幼くして世界文学を読んでも意味分かっとるのか、なんか、しょうもないことはうすうす気がついていたけど決定打とういうか。
一応、当時もめちゃ面白かったりはしたんだが、10年ごとに読むという選択肢は、何と言うか、魅力的だ。
(みじめだけど、それがまた愛おしく思える日もまた来るんだろう)