日経日曜の特集が面白い

実家は日経新聞を取っていて、土曜と日曜と(金曜)は私も読む。

最近、日曜日に面白い特集「熱風の日本史」があるのを発見した。

気がついたのは3週前からで、大正時代の風俗だった。

「今日は帝劇、明日は三越」というコピーがあり、帝国劇場はそれまでの芝居小屋と風習が異なり城内での飲み食い禁止、祝儀もなく、また、入場料は現在に換算すると1万〜2万5千円で、上流特権階級ではない人にも手が届いた。

劇場内での豪華な食堂はお見合いの名所にもなった、そうだ。

2年ぐらい前、朝の6時40分からだったか、池上彰の「20世紀の映像」だったか、日清戦争から太平洋戦争までの貴重な(映像)と解説を見る番組をみつつ朝食を取っており、と、私は高校で日本史を取っていなかったので、現代史の知識はそれぐらいだった。

強いて言うならば、山本七平や夏彦での伝聞ぐらいだ。

流行ったカフェの云々は夏彦じっちゃが意地悪く言っていたのを知っていたので、少し笑いを含みつつ読んだ。

で、先週の第4回は

「男は好戦的、女は争いを好まず平和的」というジェンダー(社会的・文化的な性差)論がある。

しかし、国家が戦争の熱に浮かされたとき、男女の性差は無意味となる。昭和の戦時、軍国活動に“精勤”し、結果的に兵士らを死地へ追いやった女性たちがいた。

とまとめが書かれ、

昭和6年、新婚の夫が出征する時に、自害した妻を賛美した新聞など。

その事件をきっかけに、妻たちの戦争協力、「大阪国防婦人会」ができた。

(妻に死なれた夫は戦地で手柄を立てなければならないか、夫は所属部隊が帰国した後も満州に残ったのは、真偽は明確ではないが、ゲリラ掃討戦で中国民間人を虐殺した平頂山事件を直接指揮したと言われている。)

国防婦人会が家に閉じ込められた妻たちの社会進出の場となった。

「華美な服装は慎みましょう」「パーマネントはやめましょう」の贅沢狩りの先兵ともなった。

上流階級の「愛国婦人会」と大衆的な「国防婦人会」は昭和15年大政翼賛会発足とともに団体の統合がすすめられ「大日本婦人会」となる。

歴史知識の白紙部分が埋められて、大当たりって感じである。

国防婦人会―日の丸とカッポウ着 (岩波新書)

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女たちの「銃後」

女たちの「銃後」

「戦争を生きた女たち 証言国防婦人会」は2年後までに買おう。


今週は「愛国の兵器献納運動」だそうで、今週は実家に帰らないので、コンビニで新聞を買っちゃおうか、図書館で済まそうか、少し迷っている。