もやしもん12

もやしもん(12) (イブニングKC)

もやしもん(12) (イブニングKC)

若いってことは思い込みが激しいってことなのだろうか?

感情移入できず、少し読み辛かった。

大学生活とはなんだ?

自分は前半戦は再受験、後半戦は病気と自分の意思で何かしたということはなかった。

図書館でひたすら本を読むのは楽しかったけど。

岩波の雑誌「科学」のブックレビューで、評者がこの本は付箋をつけたのが5か所もあったからすごい、と書いていたが、私も棚3つも本を読むとパターンが見えてきて、あらこの表現新しいな、見たくな文が本に3つぐらいある、みたいな状況になることが分かって楽しかった。

基本が違ったら話にならないし、みたいな。

友達とつるむことはあまりなく、この本で語られる大学生の定義に、遊そぶ意志のある人ならではの視点がなく、むむ。

もやしもんの研究室の何が起こるか分からない、正しいことがなんであるのかわからない的雰囲気は好きで、私はそういう意味でなら、未知への挑戦をしてみたかったし、その琴線に触れる言葉ではなかった。

社運をかけてとか全然ないんで、今、ミニトマトの栽培方法が未知の領域で楽しいんすけど、(最初の一年は失敗すると思ってます)、もっと自分が道筋をつける選択を大学生の時にしてみたかった気がするのよ。

定植時期と定植時間を秤にかけて、どっちを優先するかも楽しい一方で、そのうち社運を賭けた本店勤務もしてみたんすけど、上にその資格ありと認められるか。

ミニトマトも日々勝負で、その中で異常のなかった朝の水やりの時間が神聖で心安らぐひと時は貴重なんだけど。

話を元に戻すと、気に食わないことがあった時に手順を踏んで異議を唱えるということをしないのは若さの特権ではあるが、サラリーマンが溜飲を下げるにはそ・れ・で・いいのか?

ちゃんと落とし前つけさせるんだろうな的には気になるのだが。


それと比べると、ログホラのシロエが「信頼しきることができなかった」とあるのはフックとして上等だ。

訳わかんない道筋わかんない中で、信頼なんて当たるも八卦、外れるも八卦だとは思うのだが、そういう時、腹を据える以外にできることがあるのか、ままれさんが他の選択肢を持ってこれるのか注目する。

たぶんありえないと思うのだが、読者の斜め上を行ってこその小説家のプロ根性を見せてくれるのではないかと期待してしまう蓄積がある。


《世界》。―真・運命のタロット 9 (下) (講談社X文庫―Teen’s heart)

《世界》。―真・運命のタロット 9 (下) (講談社X文庫―Teen’s heart)

皆川ゆか、<世界>出しとるやん。

サイトは4回ぐらいチェックしていたのだが、完結に9年も気づかないでいるとは、かなり不覚であった。

本が届いたら、勉強も棚上げて、読む!

中身、大分忘れちゃってるけど、家人、処分したっていってたからなー