忘れられた日本人

金曜日の夜に実家に帰って、本棚を漁る。

年度末の大掃除の前に、片付けられる本は読んでおこう作戦である。

勝間和代大前研一小宮一慶をざっと読み返し、スマイルズの自助論は、この本ほんとうに面白いか?

「忘れられた日本人」「イスラーム文化」「幇間の遺言」「氷川清話」「モオツァルト・無情という事」を発掘し、

幇間の遺言」「モオツァルト」は中古のシールが貼っていないが、後ろの発行、増刷の時分、新刊本で買う習慣はなかったはずだが。

その他、東京大学の「統計学入門」は100円で買ってあったりした。

「象を撃つ」は一体どこにしまったか?


で、「忘れられた日本人」だが星5つレベルである。

忘れられた日本人 (岩波文庫)

忘れられた日本人 (岩波文庫)

道路が舗装されていない頃の生活がどんなだったか、想像できるものじゃない。

若いうちに海外へ行ったほうが良いといわれるのがわかった。

身近な当たり前は疑うことが出来ない。

民謡がどのような場面で歌われていたのか。

歌合戦とか、まだ3分の1しか読んでいないが、新聞もラジオもない生活、1950年以前の生活は私の想像力の限界を知った。

旧仮名でないのは、岩波が直したのかもしれないが、文章自体も湿っぽくなく、サラリと読める。

食わず嫌いであった。

網野善彦が解説本を書いているようなのだが、それも読んでみたほうが良いかもしれない。

インパクトが凄すぎて引きずられてしまう。