工学部ヒラノ教授
- 作者: 今野浩
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これは面白い。
誰、この作者は?とチェックすると
- 作者: 今野浩
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いずれも聞き覚えのある本を書いた人だった。
他の本もチェックしてみよう。
中身は、いかに30年、大学生活を送ったかである。
修士で企業勤め、そこでいかにして大学に戻ったか?
企業勤めの時に、先輩の代わりにスタンフォード大学行きの切符を手に入れる。
2年で博士号を取る、大それた野望を成し遂げ、大学へ戻るべきか企業に戻るべきか。
博士余りの今なら、席はなかっただろうが、当時は大学学科人数増加ブームのときで、教え手の需要があった。
3つの大学の中から筑波大学を選ぶと、外れ。
3年後には大学院担当になるはずが、延々パンキョウで雑務に追い回される。
ろくな実績もつめなかったが、文系、理系両方の知識を持った人として評価され、東工大に潜り込む。
そこで、研究成果を出そうにも、100万円は必要だ。
科研費を取るコツは?
取れた後、論文量産体制に張った状態とは?
なんか人生山あり谷ありで読んでいて楽しい←人の人生ならば
細かな業界人の常識とか
しかし、新たな知識を吸収してその道の専門家になるには、少なくとも2〜3年の時間が必要である。
一流になるには、更に2〜3年の時間が必要である。“量産せよ!質は量についてくる”という言い伝えのとおり、50編の論文を書けばその中に4つ5つは、ピカリと光るものが含まれている。
だから50編書けば1.5流、100編書けば1流である
100編も一人で書けるわけもなく、いかに優秀な院生を捕まえるかが重要なのである。
あ、また、あらすじに戻った。
私の職場も傍から見たらこのように面白いのであろうか。
最後のほうに、
1960年代に、アラブ諸国やイスラム文化の研究をやっていた人は、周囲から変人のレッテルを貼られた。
ところが、1973年の第四次中東戦争を機に、OPECが原油価格を4倍に値上げして以来、これらの研究者が引っ張りだこになった。
70年代の風力発電や太陽光発電の研究者、80年代の燃料電池や植物工場の研究者、そして90年代の原子力発電や金融工学の研究者も、主流派エンジニアの冷たい視線を浴びてきた。(略)
時代に先駆けた分野、あるいは一見時代遅れになった分野にお金が廻らなくなると、状況が変わったときの対応が遅れることがある。
現在の重点化政策の批判が入る。
おいらさん、仕事で稼いだ金でぼそぼそ論文書きたいんだいと言う気持ちに水をかけられはしなかった。
↑要するに日曜発明家になりたい
おいらさんの勉強したい分野の専門の研究者は日本に多くて3人で、10年前に問題があって、解決はその場しのぎで必ずしも人を幸福にしないと思うのである。
この問題でまた世論が沸騰した時の選択肢を準備しておきたいというのは誇大妄想なんだろうな。
(彼女とケンカした、というほどの軋轢でもないのだが、現実逃避スイッチがオンになった)