魔法科高校の劣等生7

魔法科高校の劣等生(7) 横浜騒乱編<下> (電撃文庫)

魔法科高校の劣等生(7) 横浜騒乱編<下> (電撃文庫)

軍事や政治を扱っているにしては、戦略(?)の視点がないのではないか。

灼熱のハロウィン。


後世の歴史家は、この日のことを、そう呼ぶ。
それは軍事上の転換点であり、歴史の転換点とも見做されている。
それは、機械兵器とABC兵器に対する、魔法の優劣を決定づけた事件。
魔法こそが勝敗を決する力だと、明らかにした出来事。
それは魔法師という種族の、栄光と苦難の歴史の、真の始まりの日でもあった。

最後の文章だが、こんな感じで、歴史が1Pという感じは私は大好きである。

だが、そういうパラダイム(?)が変わる決断をするその重みが良く伝わってこないのである。

日本は殴られそうだから、殴り返す、という流れに流されただけにしか見えないのである。

って流し読みだから、読み飛ばしているかもしれないし、主人公は一平卒だから、そういう記述がないのも当然かもしれないが、原爆を落とすのにこれ以上の犠牲が出るかもしれないからっていうのは、表向きの理由に過ぎないだろ。

こう、原爆に匹敵する攻撃方法を自分が持っていると世間に思い知らせるには、いくつものシミュレーション、その結果を秤にかけ、みたいな選択肢をいくつか見せて、その中の一つをあえて選んだ感を見せてもらいたかったかな。

そんな基地外に刃物と周辺国に思われて、連合軍を作られて攻め込まれる可能性はちゃんと考えたんだよね?

もっとも作者は、軍事の素人だとあとがきに書いているし、なんか本に求めるものが違うかもという気はする。

ただ、せっかく日本の未来を支える青少年を中心に何十万部も売れているのだし、そういう戦略的視野の一端を見せてくれたら、日本の未来も少しは変わったかなと思ったり思わなかったりしたのであった。

[日記的メモ]
今週はもっぱら死んでました。

出張内容を発表した際には、緊張したふりをしていたが、なんちゃってで、何とかなると思っていた入社×年目。

で、アニメ「ファイ・ブレイン」の最終回を見ながら感想を書いていたのであるが、13年に第3シーズンやるのか。

その頃の自分はどんな風に成長しているのか、私事に変化はあるのか、とかいろいろ考えるけど、案外何もないのだろう。