アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (文春文庫)

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (文春文庫)

絶対禁欲教育」とは結婚するまで一切の性交渉をしないよう教える性教育で、アメリカ政府を8億ドルもの連邦予算をつけこれを公立学校での性教育の主流にしようとしていた。

「性交渉の自制のみに限定される]すなわち「避妊方法を教えてはならない」

絶対禁欲教育で避妊は役に立たないと教えられ、また「中絶は殺人だ」と教えられたテキサス州のラボックと言う町の女生徒は次々に妊娠し、進学をあきらめ人生を棒に振った。

「純潔の誓い」をした若者はしない若者と比べオーラルセックスの経験率が6倍、アナルセックスの経験率が4倍高いし、誓いも平均18か月で破られ、破られる率は88%以上である。

絶対禁欲教育のせいで10代の妊娠率が下がったのではなく、コンドームを使った人が増えたからだ。

それでもブッシュは2億ドルを禁欲教育に予算をつけると報じられたが、上下院の過半数を奪った民主党に阻止された。

民主党議員は「禁欲を最善としながらもコンドームの正しい効果と使用方法を教え科学的に正確で、特定の宗教に偏らない」通称Real法を用意しようとした(当時)


アメリカではあまり「メリー・クリスマス」とは言わない。「ハッピー・ホリデーズ」と言う。

キリストを殺した罪を負わされて迫害されてきたユダヤ人に配慮して、官公庁では「ハッピーホリデーズ」と言う挨拶が奨励されている。

しかし、保守派にとってそれはマイノリティやリベラルにおもねり過ぎだということになる。

「クリスマス文化戦争」を仕掛けられてユダヤ教の指導者たちは「我々は別にクリスマスを否定していない」とユダヤ迫害を回避しようとしている。

しかし、この地雷を踏んだラビがいて、脅迫状をもらう騒ぎになった。

ところで、キリスト生誕の地イスラエルにはモミの木はなく、ツリーは北欧ゲルマン民族冬至の祭りで飾られたもので、キリストの誕生日もいつかは分かっていないのでローマ人が太陽神ミトラスを祭る日、サンタはオランダ移民から輸入されたもので、白い縁取りのある真っ赤な服はコカ・コーラが広めたものだそうです。


共和党でもベトナム戦争で拷問にあい、歯を四本失い、膝や腕に一生不自由が残ったが、ベトナムアメリカの国交を正常化したマケインは持ち上げられているが、基本的にブッシュは何もいいことがない風味だ。

共和党のバックについているキリスト教福音派は無知を美徳して、科学否定でどうしようもないと強調されている。

福音派のおかげで共和党の躍進があった感じに書かれているが事実なのだろうか。

共和党に一つもいいことが書かれていないが、そんなのに議会を2分する力があるとは思えない。

かといって民主を持ち上げてばっかりと言うわけでもなさそうだが、共和党のトンデモ支持者ばかりが強調されていて、共和党のまともな支持者がどのような人か全然見えない。

共和党支持者の書いたアメリカ本も読んでみたい。