聖書とその周辺

聖書とその周辺―塚本虎二先生信仰五十年記念論文集 (1959年)

聖書とその周辺―塚本虎二先生信仰五十年記念論文集 (1959年)

塚本虎二全集を買ったついでに購入した本である。

全集の前に塚本の位置づけを知っておこうと読んでみる。

記念評論集だから悪いことは書いてないだろうと想像するにその斜め上をいった。

評論「集」であり大勢の著者がキリスト教、聖書、その周辺を語るのだが、1番目の「イザヤ書における義」の15Pで挫折する。

本当にキリスト教研究で、わて、そこまで興味をもてないんですけど。てか、塚本のことを書いた本じゃないのな。

と、目次に戻って、良かった「塚本先生のはたらき」が最後から2番目、これで塚本の行いをチェックできた。

某さんが塚本を読み込んでいたらしく、某さんの思考回路の一端を把握できればと全集に2万強突っ込むが、塚本がキリスト研究者ということ以外の情報を何も持っていなかったので、少しビビる。

塚本は内村鑑三の弟子で、内村と同じ無教会主義者である。

若いころは教会とバチバチやったらしい。

説法をしていて、それがオリジナリティがあって(意訳)、人気があったらしい。(300人規模だけど当時現在30年続いたとか)

塚本周辺の人の論文は興味あるところまで持って行けそうにないが、塚本本人の書いた全集を読んでみる勇気は得た。

ちなみに、最終章が塚本の「無教会になるまで」で、キリスト教を軽蔑していたのにこけたのは、内村鑑三の「余は如何にして基督教徒になりし乎」を読んだからとあり、私もその本を買ったはずだが、積読中にどこへいったのやら。

でかい本屋で買いなおしてみよう。

肝心のなぜ教会と袂を別ったかは、読み飛ばし気味だとキャッチできなかった。

重要なことは繰り返し書いてくれたほうがありがたいっつーか、晩年は丸くなっていたそうです。