ペルソナ×探偵NAOTO
- 作者: 間宮夏生,副島成記,曽我部修司
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/06/08
- メディア: 文庫
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ひとまず、上手い。
こういったコラボものはただシナリオをなぞるだけのものが多い中、引っかかりのある充実した文章になっている。
と褒めておいて、だけど、わざわざ読んで楽しいのか?
とちょっと本の感想から外れるんだけど、最近シロクマ先生のブログからおニューなサイトを発掘した。
確かに私の(パンピーの)視点とは異なり、面白い。
だけど、当然だけど、パターンが見えそうで、(見えないんだけど)、この程度の面白さなら、別に読む時間を取られたくないかな、
と考えて、私が本を読むのとどこが違うのか。
本を読むのは新しい知識を得るためではあるんだけど、もしかして、実のところ、私の欲しい知識は限られた範囲のものだったのか?
見たいものしか見ていない?
生きる時間が限られているのなら、それもしょうがないか。
人格に一定のパターンがあるというのは、そういう傾向のある人が一括りになっちゃうせいなんだろうな。
と、NAOTOの話に戻るが、上手いんだけど、納得させることを重視している(のか)。
王道と言えばそうなんだろうけど、もうちょい動機に冒険が欲しかった気もする。
ありきたりと言えばありきたりで新規性がない。
いつも悪者にされる同類としては、ちょい切ないという思い入れもあるし、王道でスカッとするという感じでもないし。
ただ、イベントとしては公式ストーリーの看板に偽りなく、これからシリーズが続く的、直斗の伝記がもし書かれるとして、欠かすことのできない重みのある事件となっているし、読み飛ばしは許さない。
作者のカラーとしては、パターン化されすぎていて面白みがない感じもするが、ま、中学生が読む小説としては悪くないのではないか。
で、ちょっと引いたのがあとがきで、作者が成長できたかどうかなんて読者には関係ないから。
まだ成長して面白い小説が書けてえばるとゆーのは分かるんだが、なんとなく意識の高い学生臭がして面白かった。