暴走する地方自治
- 作者: 田村秀
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/05/01
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
改革派知事が政治して一人当たり県民所得が下がっている表を見る。
夢を与えればいいんだ〜的であった。
経済指標だけがすべてではないし→秋田の事例を思い出している。
著者は大阪都、中京都構想、新潟州構想(そんなものあったのか)を一刀両断している。
大阪都は関西州ができるまでの仮の姿で、関西州ができたとき、大阪市を解体していたら、大阪の実態は残るのだろうか?
名古屋も同様に、名古屋市を解体して何が残るのか?
ってか名古屋、減税しても年収300万の家庭より1000万の家庭のほうが10倍ばかり減税されている現状とか。
新潟州はドン引きした。政令指定都市の新潟市を解体すると、返ってより二重行政になってしまうのではないか。
もっとも著者は改革派の人に対して辛いからその点は割り引いて考えなければいけないだろう。
中田宏が辞任したのは(スキャンダルで)横浜市議会の参考人招致を求められたことを書き、2010年の参議院選挙では日本創新党を結成し、選挙に挑んだが、同党の候補はすべて落選し、政治家としての賞味期限は過ぎたと手厳しい。
いや、私は中田さんの本を読んでいたため、補足情報として歓迎したけど。
この本を読んで思ったのは、財政を握るもの、税が入るところは強いってことだ。
税収がないところは、当たり前だけど、足枷をはめられ自由に今後の姿を考えることはできない。
どういう知恵を絞るか。
冒頭の一人当たり県民所得ではないが、お金がなくても楽しく暮らせる絵が描ける人は強い。
実際は私が住んでいるところの平均年齢は50歳前後で、スーパーで子供をほとんど見ないし、医療費どこから湧いて出てくんべ。
イノシシ出るし、シカ出るし、猿も南下しているという噂も聞くし、身近なところから集落が崩壊しかけていたりする。
かといって集落営農をするほど、住民が団結していないっツーか。
ドン詰まっているし、一発逆転のカリスマが入り込む余地は大きいでござる。