一勝九敗
- 作者: 柳井正
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 文庫
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これが世界のユニクロの社長の頭の中か。
本人が自己評価と他人の評価が同じと書いていて、もっと自慢話だらけかと思えば、脂ぎった文章ではない。(静かな自負は垣間見えるが)
ある問題に対してどうふるまったか、が書かれているが、フツー問題が起こっても解決策はわかんねーから!
どうして分かったのか、あるいは分かっても実行できないものだが、ユニクロが日本の中でとびぬけてよくできる理由は何なのだろう?
失敗を率直に認めて、方向転換が早いこと、異業種の人を集めて話をよく聞く、なんてあたりが理由のような気がするが、そんな会社は5万とありそうな気がするし。
ユニクロは自分たちで仕様を決め、工場まで出向いて生産管理をすべて行う。
それが高品質安価な理由だそうだ。
中国人も応えてけるって中国人相手にするとすっからぴんになりそうだが、なぜユニクロが際立って成功して いるのか、その理由はちょっと謎であった。
最初のほうは良い立地をあまり紹介されなかったが、田んぼの中の店とか悪い立地のほうが売り出しが増えると安くすむ分収益をあげられたそうだ。
ユニクロの方針はお客様は神様です系統なのだが、いいものを作っていれば、客がついてくるって、牧歌的だが、ある意味心強いな。
私が中二の時、無地のパーカーが欲しかったのだが3時間まわってなし、かろうじてアディダスがシンプルだったが12000円の大出費であった。
シンプルかつ安価で良品質な服を売り出すユニクロができた時は今までの苦労は一体ってな感じであった。
現在はユニクロの無地は上級者向け的な感じもするし、別の店で買っているが、仕事用チノパンツは29もしくは30インチでユニクロが一番なのだ。
ユニクロにはこれからも頑張ってもらいたいっツーか、柳井さんの親書はすでに買ってあるし、大前研一との共著も読んで、ユニクロの伸びる秘密をもっと解読したい。