田宮模型の仕事
- 作者: 田宮俊作
- 出版社/メーカー: ネスコ
- 発売日: 1997/06
- メディア: 単行本
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社長、気のいいおっさんみたいです。
先読み力があってブームを起こしたというより、当たり前のことを当たり前にしてきてたまたま当たったこともある、みたいな。
あまり偉そうでないところに人徳が透けて見える。
しかし、5年ぐらいでブームを終わらせた模型の経験があってこそ、模型人口の入り口となる子供の大切さ、どうすることが子供に面白がってもらえるのかが分かって、ミニ四駆には失敗の積み重ねが生きているのだなと。
スピードを出すには金を出したら解決するみたいな面があり、いかに規制をつくって、普通の子供の工夫を生かせるようにするか。
それから、模型はこだわったものをつくろうと思えば際限がない。
値段の高いものになってしまうので、どこを削るのかを社長が判断していたのだが、ポルシェは模型のために本物を買って、分解してしまうなどして惚れ込んでしまって商品が高くなってしまい、またポルシェがあまりまだその頃に知られてなかったため?赤字になっちゃったとか、惚れこみ過ぎないクールさが商売に必要なのだなと思ったりした。
その辺、海洋堂は売れば売るほど赤字のガチャポンをつくったりしたという話を聞いたりして、商売と情熱の関係ってよく分からない。
いろんな型の会社があっていいと思うけどね。