現代の処世
- 作者: 山本七平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1986/04
- メディア: 単行本
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言い訳。
ビジネス本の多くに、これだけはやるなと書かれているので、入社以来やらないように気を付けていた。
しかし、大コケして、他にも失敗してしまったとき、思わず。
その時の先輩の待っていましたとゆー顔が忘れられない。
しちゃいけないタイミングだったのね。
とゆーわけで、分かっちゃいてもついついやってしまうこと、しないでいるのが難しいことってありますよね。
この本で書かれている成功の独り占め、失敗時のなすり付けとか分かっていても、すっごく難しいことが、今回の件でわかった。
この本は、日本人の隠れた常識を扱った本で、若い人はなかなかきれいごとに聞こえて耳を傾けられない、しかし、年を重ねた人にとってはあるある感が漂う内容らしい。
変わったところでは、前回1年前の感想で上げた、人にいいことばかりしていてもかえって恨まれるから、ほどほどに断りを入れること、とか、
全力を尽くすのはいくない、8分の力でやるほうが続くみたいなのとか。
分かっちゃいるけど系統として、人生良いことが続くわけないので、そういうときこそ、最悪の事態に備えろとか、ええ、それが自分の実力だと思いたい気持ちがよく分かるんだけど。
清濁併せのむことが勧められて、濁濁でもいけないが、清清も同様に何事にもこだわるのはよろしくない、と。
競争社会でも競争を厭うわけでもなく、好むわけでもなく、の境地で8分の力でほどほどに泳ぎ切る。
自分に実行できるのか知らん。
勉強するつもりで読んだが、実行するには根性が足りない気もする。
煩悩が消せるほど、悟れないです。
まだまだ自分の可能性を試してみたいんだよな〜
確かに、若い人には難しい本であった。
指針として知っておくだけでも違うから、と山本は書いていて、それに倣うとしよう。
[日記的メモ]
はてなポイント3万の人のおかげで、ベントさんの面白そうな紹介本が一気に増えた。
山本周五郎とヴォネガット、愛の法則ともう一個法則の本と注文する。
なんだかんだ言っても、自分の格を考えると菜根譚の生き方をするしかないという思いもある。
今は諦めきれない思いとの板挟みな訳だけど、
山本周五郎の本を読んで、自分が凡人であることに打ちのめされて、半径1メートルの幸せの有難みを思い知る予定です。