正社員が没落する

日本の給料がだんだん上がっていく山なりなのは、教育費(一人当たり二千三百万円)をこなすためという説が目新しい。

ヨーロッパのように教育費ゼロ、医療費ゼロにしたら給料が増えなくても問題ない。

ほう。

私の頭の中にはアメリカ的マイホームが理想としてあるような気がする。

ただ、年収1千万でも、三百万円の車、五千万のマンション、海外旅行と好き放題していたら、破産らしい。

うちの兄弟は両方とも中学から私立で、外食は年に2〜3度(一度もなかった年もあり)、家族旅行は大阪のいとこ、横浜のいとこに会いに行ったことがあるだけだ。

だから、年収四百万円で子供2人大学に生かせた徳保さん(?)のご両親に納得するし、派遣2人で何とか生活できるんじゃないのとも思っていたんだが、現実は斜め上〜

とゆ―か読め。

この本は、医師や教師と言うホワイトカラーでさえ、あっという間にフードスタンプをもらうような貧困層になるアメリカの例を上げ、日本もこうなる可能性があると例をバンバン出す。

日本にもアメリカの悪名高い医療保険制度が導入されるかも?

60年代的アメリカマイホームは無理として、さて、子供2人を健やかに育てる新しい理想像とは何か、には触れられないが、いつ首にされるかわからくて未来設計ができない状況はマズ過ぎと言うのは分かった。

人ごとだと思っているとアメリカの例で、自分と地続きとなっていることを分からされた。

もちろん、生活保護に転落するような人に瑕疵が全くないわけではない。

万人が納得する完璧な例をメディアが求めるが、完璧な例でなくても、ないほうが、その立場に自分が落ちる想像力が浮かばないか、のかのか。

そういう瑕疵がない人しか生活保護に値しないなんて、セーフティネットとして機能していると言えるのか。


政府の支出を上げろと直接言わない解決策も提示されている。

てゆーか安定した収入がない兄弟の面倒をみる未来は辛すぎ。