話ができる男 バカになれる男 男が惚れる男
一つの本の中に3つこれは、と思うことが書いてあれば及第で、この本は4つかな。
また、同じ演技であっても、死ぬまでし続けることができれば、それはもはや演技ではなくなる。
身についた第二の天性ともいうべきものである。
本人の努力の結晶であり、修行の賜物というべきである。
社交的な状況の下で一緒に食事をしたときなどは、洋の東西を問わず、男性が勘定を持つのが一般的である。
そのようなときに、それは差別であるといって咎め立てする女性がいるかもしれない。
それに対しては、過去において長く行われた男性による、女性への「圧制」に対する償いの一環である、といえばよい。
夫婦の仲が冷え切って私生活が乱脈を極めていても、仕事はプロとして立派にこなしてきているという男もいる。
そのような男は経営とはいっても、モノとカネの使い方が上手であっただけで、人の使い方についてはうまくいっていなかったはずだ。
起業の目的は利益の追求であると誤解していて、そのためにヒトの要素を軽視した結果、利益を上げてきたというだけだ。
企業は人々が力を合わせて社会に貢献すると同時に、その結果として皆の生計が成り立っていくという場である。
人生の含蓄があって好きである。
自己啓発としては、「堂々と休む」の項が耳に痛かった。
自分の仕事をきちっとしていれば、休むこともできるんだろうな、と自分の仕事ぶりがなさけない。
話ができる男、バカになれる男、男が惚れる男 (知的生きかた文庫)
- 作者: 山崎武也
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2011/03/23
- メディア: 文庫
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