ぼくたちが聖書について知りたかったこと
一番最初のコラムが
旧約聖書はユダヤ教によって伝えられた書に基づく書であるけれども、旧約聖書=ユダヤ教の聖書ではない。
イエスをキリストと認めないユダヤ教では、旧約聖書の基となったユダヤ人の言語、ヘブライ語で記された二十四の書を「律法(トーラー)」「預言書(ネヴィイム)」「諸書(ヶトヴィイム)」の三部に分かち、それぞれの頭文字を採ってTNK(タナク)と呼ぶ。
鼻にパンチ。ちょっとわけがわからない。
旧約聖書と言うのは、キリスト教の呼び方で、ユダヤ人はTNKと呼ぶ。しかし内容は一緒、と断言できない書き方で、一緒なら一緒、違うならどこが違うのか指摘がないと、わかりづらい。
ちょっと敷居が高い本であった。
夏樹があとがきで書いた、ユダヤ人が国もないのにどうやってアイデンティティーを維持したのか問題は、分かるようでわからなかったし。
ただどうして神がどうしてエホバと呼ばれるようになったのか(誤読!)とかユダというのはありふれた名前のユダがユダヤの一族名ユダと被ってキリスト教徒は、イエス殺しの罪をユダヤ人全体にかぶせた、とか、マルキオン派とかはじめて聞いたし、キリスト教にもう少し詳しくなって読み返すと味が分かるかな?
- 作者: 池澤夏樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/10/28
- メディア: 単行本
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