RDG はじめてのお使い

ネタばれします。

初めて荻原規子にノレタかな。

シリーズ1冊目にして王道をちょっと外れて、型は王道(すぎる王道で返って興味が持てないぐらい)で希求力があり、外れた部分が、これからどう転がっていくのか分からない(だって1冊目だよ、これからどんなどんでん返しがあるんだ〜)ワクワク感がある。

ひどくおとなしい女の子が主人公で、ボーイのほうは何でもできるけど、ちょっと斜に構えた所がある。

主人公はボーイが苦手。

ボーイは反発しているが、なぜかボーイの一族は主人公の一族を大事にしているらしい。

後半3分の1で明かされる、実は主人公は女神憑きの家系だったのである。

わかるきっかけも良い。

主人公とボーイが修学旅行へ東京へ行くと(主人公は初めての村外)、主人公は何者かにじっと見られている感じで気分が悪く吐きさえする。

気分の悪さとたたかいながら、別れて暮らす母親と落ち合おうとするのだが、視線の主に捕まってしまう。

しかし、会って見るとそれはボーイの父親で、今までの気分の悪さはどこへやら、主人公はすっかり打ち解ける。

一方でボーイは、主人公は父親に調伏されたのだはないかという疑念があった。

女神様の正体についても、引っ張る引っ張る。

ここからどうひっくり返してくるのか楽しみだ。

主人公の引っ込み思案は正直ドン引きレベルなのだが、主人公の成長に読者が重ねる部分が出来るのかが今後の見どころでしょう。

でも、成長譚にならずとも推理小説みたく、プロットだけで読ませるかも〜

ネタばれをせずに面白さを表現できなかったぜい。

次作からは気をつけます。