まおゆう魔王勇者2

まおゆう魔王勇者 (2) 忽鄰塔(クリルタイ)の陰謀

まおゆう魔王勇者 (2) 忽鄰塔(クリルタイ)の陰謀

おおっ、なんかプロの小説を読んでいる気になった。

展開のスピードが私の感覚と合う(←?)

セミプロはちょっと空白があって乗りきれないのだが、そこが埋まっていた。

3分の1くらいで読むのをやめようかと思っていたのだが、最後のオチだけ読んどこうと思って後ろを読めば、だんだん遡って読んでいってしまった。

で、キャラ萌え〜

子弟シリーズよいな。

勇者パーティーとか魔王は英雄で、ちょっとそっちで勝手にやっていてね、等身大とは程遠い感じなのだが、子弟シリーズはこうなりたい像をイメージさせる。

(いや、実態はなれないんだけど、それは置いておいて)、頑張れって声援を送りたくなる。

貴族子弟の啖呵に惚れるな。

伝説が終わって、人の時代がはじまったぜ。

ただ、「教育」を受けていない人間の行動様式をどうやって変えていくか描写があるかで、評価が変わる。

魔族と人間の共存ができるのか、その困難のディティールをどんなふうに詰めたのか興味津津。

敵を作ったほうがまとまりやすいが、今の中央&南部VS魔族から、中央vs南部&魔族にならない工夫を早く読んでみたい。

メタ的に言うと、ちょっとこの巻はカタルシスを得すぎた感があるので、次の巻からストレスを与えてもらいたいかな。

決戦の前の温泉旅行に行ったわけだし、構成にも注目。