売れるもマーケあたるもマーケ マーケティング22の法則

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

明日からマーケティングの部署に配属されたいと、衝動的に思ってしまう、正しいカンフル剤的ビジネス本である。

なんだか目の前がスーと分類されて分かった気になれてしまう。

資生堂P&Gがいくつもブランドを立ち上げるのに根拠があったのだと分かった。

まず、品質より市場へ一番に算入する事が(市場を作ることが)大切である。

その場合、商品名が商品の代名詞になる(こともある)。

そして、2番目以降になるならちょっと目先を変えて、新しいカテゴリーを発見することである。

カテゴリーは分割されることすれ、結合することはない。

ブランド名を何でもかんでもつけると、短期的に売上は伸びるかもしれないが、いずれ失速する。

業界のナンバーワンがその座を維持する方法は、新たに登場するカテゴリーにそれぞれ異なるブランド名を使用することである。

品物を安く買えるということの他に、バーゲンセールは何を語りかけているだろうか。

実は、あなたのところの正規の値段が高すぎることを語っているのである。(中略)

言い換えれば、売上げを増やすためでなく、発行を止めた場合に売上げがダウンするのを防ぐためにクーポンの発行を続けているのである。

などなど、22の法則からしてその他いろいろと売れるコツが披露される。

法則だけをまとめると何のことやらであるが、もって来る例が適切で納得力が高い。

とくにマクドナルドはお子様向けでシェアを持つなら、大人向けというイメージで市場を食う手もありなど、頭の体操になる例が紹介されていて、(コカコーラとペプシの例もそれっぽかったが)、この例を知っただけでこの本を買った甲斐があったと思わされた。