お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ
- 作者: 加納明弘,加納建太
- 出版社/メーカー: ポット出版
- 発売日: 2010/08/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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在日韓国人、朝鮮人がおそらく100万人ちょっとぐらいいて、その1%が今の日本文化をどれだけ背負っているか。
親父 なぜ、多いのかということを考えなきゃいけない。だって簡単な話なんだよ。
最近は変わってきたかもしれないけど、親父の若いころで言えば、在日韓国人、朝鮮人は大企業のサラリーマンにはなれない。公務員にもなれない。
だから、自分で飯を食うしかないのよ。(中略)
そう、だから彼らは嫉妬されるんだよ。
だから、多くの人が嫌韓を口にするんだよ。
彼らが日本社会の中で、良いポジションを占めているように見えるから。
でも、簡単な話なんだけど、そういう道でしか生きる道がないからだよ。
普通のサラリーマンとか公務員とかになれないんだからね。
だから、腕一本で飯が食えるように努力するでしょう。
一生懸命やりゃ、その世界でちゃんとしたポジションを占められるでしょう。当たり前のことだよ。
ユダヤ人を大学の教授にすると、その大学では以後ユダヤ人が増える、なんて都市伝説を話半分で聞き流していたりはするんだけど、その裏の哀しみはあんまり考えたことはなかったかな。
考え付かないことはないんだけれど、本人たちの視点で見れば、私の考えより実態のほうが凄そうかも、とゆう。
息子 政府が決めて、一部の頭のいい人が決めてやるよりも、みんなのほうが頭がいいっていうことか。
親父 みんなの理性ではなくて、みんなの欲望で決めるのが市場なんだね。
危険思想をここで言うと、理性的と思われる投票による選挙よりも、欲望だけで決める市場のほうが賢いんだね。
どーなんでしょ?
聞きおぼえがある気がするが、反論も可能のような気がする。
断言できるかな?今後の隠れテーマに覚えておこう。
親父 根本的な問題は、セーフティネットとか社会保障というものを、国家に丸投げしていいのかという問題なんだよ。
例えば、家族や一族の相互扶養とか、あるいは慈善活動とか地域社会とか、互助的組織とか、そういうセールティネットの張り方もあるわけだよ。
中国の幇会もその一例だよね。(中略)
近代国家の後にどういう社会構造や統治構造が成立するのか、あるいは成立しうるのか。(中略)
俺はもちろん、たぶんあんたも、それを生きている間に目にすることはあり得ないとは思うけど、しかし、示唆に富む話だよ。
銀英伝で、帝国崩壊を考えたラインハルトの素晴らしさが語られているが、日本が潰れた後のことを考えることのできるのは、やっぱり凄いと思う。
で、総評としては、親父さんバランス取れているという感じはしつつ、60歳で、この程度という気もするが、自分が実際60歳になってこの見識を得られるかというと無理なんだろうな。
話変わるが、うちの県の教育委員会で図書室の本貸出、図書室維持の正社員を募集中である。
今の給料とそれほど変わらない(泣)
児童の授業時間=自由時間と都合のよいように解釈して、1日3冊本が読めるようになれるかも、と、募集したい気になり、証明写真を取りに行くところで親からストップがかかった。
ディレッタントにあこがれる、「学習欲」「収集心」の人は、給料上がらなくても天職と思う!ま、向こうが選ぶかどうかは知らないにしろ、挑戦してみたいよな〜