地域再生の罠
地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)
- 作者: 久繁哲之介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: 新書
- 購入: 23人 クリック: 403回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
評判通りの本で、昼食もそこそこに読みふける。
帯に「あの都市、活性化に成功したってホントなの?」とあり、前半戦は評判の良かった都市の実態を明かす。
これだけでもうんちく本として面白いんだけど、後半、こうしたらいい都市になると提言(する勇気があるの)を買い。
もはや大型店舗を賄える需要は地方都市にはない。(とゆ〜ことは書いてなかったかも。乱暴にまとめる)
地元の中小飲食店がキーだ。
大人になってから地域に金を出せと言っても遅い。
学生向けに地域の食材を使ってだべり場を作る。
・・・なぜうちの県の某施設の紹介がないのだろう。
うちの県は全国有数のさびれていない商店街がある。
ただの偶然でこれからは危ないということだが、(いや、さびれてきているのも事実だが)、某施設は他県にも類似施設を作り・・・こけたかな。
それはともかく、スローフードはみんなで楽しく食事することであり、コミュニケーションを楽しむこと。
ワーク&バランスが必要とぼそっと書かれていたりもする。
地域再生とは地域住民がどんな生き方をしたいかで、箱モノではない。
あまりにも議論に見通しがありすぎて、どんな都合の悪いことを黙っているのか気になるが、こんな本に当たるから、読書はやめられない。