地域再生の罠

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)

評判通りの本で、昼食もそこそこに読みふける。

帯に「あの都市、活性化に成功したってホントなの?」とあり、前半戦は評判の良かった都市の実態を明かす。

これだけでもうんちく本として面白いんだけど、後半、こうしたらいい都市になると提言(する勇気があるの)を買い。

もはや大型店舗を賄える需要は地方都市にはない。(とゆ〜ことは書いてなかったかも。乱暴にまとめる)

地元の中小飲食店がキーだ。

大人になってから地域に金を出せと言っても遅い。

学生向けに地域の食材を使ってだべり場を作る。

・・・なぜうちの県の某施設の紹介がないのだろう。

うちの県は全国有数のさびれていない商店街がある。

ただの偶然でこれからは危ないということだが、(いや、さびれてきているのも事実だが)、某施設は他県にも類似施設を作り・・・こけたかな。

それはともかく、スローフードはみんなで楽しく食事することであり、コミュニケーションを楽しむこと。

ワーク&バランスが必要とぼそっと書かれていたりもする。

地域再生とは地域住民がどんな生き方をしたいかで、箱モノではない。

あまりにも議論に見通しがありすぎて、どんな都合の悪いことを黙っているのか気になるが、こんな本に当たるから、読書はやめられない。