真贋
そもそも、いい作品、悪い作品というのは本来ないはずですが、それでも、強いていい作品とそうでない作品を見分ける方法というのはあります。
文句なしでいい作品というのは、そこに表現されている心の動きや人間関係というのが、俺だけにしかわからない、と読者に思わせる作品です。
諸君、私はジジイが好きだ!吉本隆明追っかけようかな。
お金を儲けることに精一杯専心して、福祉事業や慈善事業をするにしろ、悪いことをするにしろ、その延長戦で何かをするくらいはできるでしょう。
でも、儲けたお金で政治家になって、自分の思うような政治をやるんだ、というのは無理があります。
ごく一般的な人でも、そんなこと考えてどうするんだ、と思うに決まっているわけです。
ホリエモンのことを言っているのだが、私には言われて分からない。けど、この思考回路は手に入れたいと思わせる。
最初のほうで文学の毒について語るのも、ありふれたことだと思うけど、何か新しいことを聞いたように目新しさを醸し出しているし。
善人が天国へいけるなら悪人ならなおさらいける。(中略)
理屈はどうかと言えば、要するに、善人は救済を必要としていない。
だけど、人間、救いを必要としているとすれば、それはどこかに悪を持っているからだという考えがもとになっていると思います。
- 作者: 吉本隆明
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 単行本
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ああ、小林秀雄にも真贋というタイトルの作品があるのね。読んでみようかな。