わが「転向」

途中で読むのをやめようとは思わなかったが、新しい発見はなかった。

1994年ごろの本だし、切れ味は失われてからの本だろうか。

経済学者でないから、バブル後でも普通の不況とどこが違うのか分かっていないのは当然として、この後99.9%が中流意識を持つようになるというのは大外れである。

非正規が増え始めたは88年ごろだと聞いていたから、構造転換をみることができなかった。

でも、「第九条は戦後憲法の最大の取り柄だと、僕は信じています。

第九条の正しさについては、絶対に人に譲れない。

この点、だれが何と言おうと頑強です。」

といいきるのは、ポストモダニズム世代としてはうらやましい限りです。

戦争経験でもしないよりしする方がいいのかな。

わが「転向」 (文春文庫)

わが「転向」 (文春文庫)