すごい読書!
今まで見過ごしてきたことに改めて見直すきっかけを与える本はいい本だ!
こうして、本来なら地域のリーダーとなるべき人材が一人、また一人と消えていくわけです
これはなぜ大規模店舗が規制されたほうがいいかの理由付けとしてすごく説得力がある。
締めの因果応報についても、説教くさくならないこの切り口は読んだことはなかった。
人間は変われるか、だぜ。
また、組織に一匹狼が必要とされるわけ、松下幸之助ではないパナソニックの社長がすごいわけも買い。
でも一番の収穫はオビにある「100冊の自己啓発所より、1冊の山本周五郎」。
中身は最後のほうにちょっとだけしかないんだけど、改めて情とは何か考えた。
情というのも変だけど、山本周五郎は人間として(←日本教徒)大切なものを優先して、不遇な境遇に置かれる人を書いている。大事なものを優先してハッピーエンドにはならない。
最近はスマートさが幅を利かせて、倫理(?)の話は流行おくれだ。
だけど、自分の生き方として「人間として」という生きる標もありではないか。とふと思わされた。
自分はぎりぎりの判断を迫られたことはないけど、自分の生き方として「人間であること」を常に意識する気高い(?)生き方をとることを常に意識していれば、自ずと品格にも現れるのでは、と思ったり思わなかったり。
仕事力・マネー力・運気力がアップするすごい読書! 中島孝 マガジンハウス 2009